天使のようだったby.朔間零 ページ13
side朔間零
鳴り出した音楽は、アップテンポの明るい曲調
アイドルっぽいそれに、ありきたりなアイドルソングでもやるつもりかと思った
しかし、それは大きく予想を裏切られた
目を彼が開けた瞬間、彼は別人に見えた
あんなによわく、守らなければならないと思わせるような瞳はガラリと自信と輝きに満ちていて
笑った笑顔は太陽、天使みたいにキラキラと誰よりも輝いて
声が、素人のそれじゃない
上手いだけじゃない、自分を魅せる方法を知っているかのように動き、目が合うとニコリといたずらっぽく微笑まれた
歌いだした声は甘さはあるが透き通った、芯のある、耳に馴染むけどどこまでも耳に残る声
歌詞は恋を諦めない少年の歌詞で
ただひたむきに彼女を思うように
楽しくワクワクするように
素直になれないことを後悔するように
切なそうに、愛おしそうに
聞き手に目線をおくりながらも、まるで自分の事を愛してくれているかのように
視線、うごき、表情、こえをすべて使って我輩たちを魅了した
そう聞き手と彼が恋をしているような錯覚に陥るように
感情をこめて、表現力が圧倒的で
完璧なアイドルだった
才能だけじゃない、彼の全てがこの子を応援したい、この子に恋をしたいと思わせる不思議なものがあった
本能でわかった、この子は神に愛されたアイドルになるべくために産まれた存在だと
最後に決めポーズをすると、雰囲気はガラリと変わり、またか弱いそれに戻った
「どうですか?っぼくに、出来ること、ないですか?」
しんけんに、いう彼の瞳は真っ直ぐで
我輩は静かに拍手をした
「へ?」
朔間「完璧じゃ、おぬしはアイドルとして才能があるようだの
しかしなぜそこまでの才能があるのにこやつらのサポートにまわろうとするのじゃ?」
素朴な疑問だった
きっと彼が味方になればかれらは強みになるだろう
しかしそれで彼をサポート役にまわすのはおしいきがした
すると彼は少しだけ目を伏せて、優しく笑った
「アイドルって凄いんですよ。
キラキラしてて、宝石みたいで、夢があって、ファンのみんなと心を共有して仲間ができて、すっごく素敵なものなんです」
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作者名:ゆめの | 作成日時:2016年9月26日 22時