儚くて、淡くて、愛しくて 2 (ページ17)

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翔｢はい！ちゃんと背筋伸ばして!! まず始めに言うことは!!｣

和｢……すいやせん｣

翔｢すみませんでした、ね！？はい次は!!｣

和｢言いすぎた…とは思ってないけど｣

翔｢こらニノ！｣

｢あ、あの…櫻井くん？｣

私のデスクの前まで二宮くんを無理矢理連れてきた櫻井くん。

気まづくて2人に会えないって思ってた、あの飲み会の次の日の朝。

目の前に現れて早々このような会話に。

翔｢ほんっと昨日はニノがごめん！絶対コイツ言い過ぎだ!!｣

｢い、いやいや！二宮くんが言ったこと、間違ってるとは思わなかったし…｣

和｢ほらー｣

｢まぁ言い方はあれでしたけど｣

翔｢ほらぁー！｣

それよりも私の課にイケメンって騒がれてるふたりが揃って目の前にいるから、周りの女子からの冷たい視線がやばいんですけど…

｢でも、本当にその通りだったから、自分に恥ずかしくなっちゃって…ごめんね、先に帰って｣

はぁ…って重いため息が出そうなのを飲み込んで、なるべく笑顔を保つ。

和｢……ま、ずっと一途に思い続けてたってのは恥ずかしい事じゃなくて寧ろ凄いことでしょ。そこは自信もっていいんじゃないの？｣

そっか……

凄いことなのか、恥ずかしい事じゃないのか

そしたら、彼女がいたとしても思いを伝えるだけなら、良いのかな。