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充実してた。
皆に愛されてるなって感じた。
俺は、そうだった。
皆は、違うだろ？
二階堂、千賀はいっつも元気なのに
悲しみを全面に出して、泣いてたんだ。
横尾さんは、
涙を堪えてた。辛そうだった。
宮田と玉は
いつものふわふわした感じに見えたのに
それは強がってるだけだった。
藤ヶ谷は……
俺のせいだ、って責めてた。
それで、泣いてたんだ。
だったら、答えはひとつだろ。
メンバーに迷惑をかけないで済んで、
しかも、藤ヶ谷を傷つけずに済む。
「………わかった。キタヤマがそう望むんやったら……。」
「ん…。ありがと。」
「…キタヤマ。ホンマに、ありがとう。これからも、応援してるから。」
「んふふ(笑)神様に応援してもらえるなんて…キスマイ、最強じゃん(笑)」
「…そうやな。最強や(笑)だから…………後悔せんと、生き抜くんやで。」
「…………うん。」
「もう時間や。」
神様がそう言った瞬間
俺の体が
どんどん透明になっていって
足から、手から…
末端が透けていく感覚は、不思議なもんだ。
「……頑張りや。ずーっと見守ってるから。」
「…ありがと。」
「大丈夫。自分を信じて、突っ走ったらええよ。
……絶対、ええ方に転ぶから。」
「…うん。」
「じゃあな……キタヤマ。
たった数時間、やったけど。
この時間のこと、忘れたらあかんで。」
「……うんっ……。」
「辛いことあったら、個性の強い神様思い出して、元気だしや(笑)」
「ハハっ……(笑)ありがと。」
ふわっ…と
不思議な空間に、心地よい風が吹いた。
俺自身が、風になった感覚が、した。
「…………じゃあな。楽しかったよ。」
「神様っ………ありがとっ…！俺……いってくる…！！」
「ん(笑)元の場所で、元気に過ごすんやで。」
「うんっ……」
「ご苦労さん。…………………またな。
いってらっしゃい。」
「いってきます！！！」
.
.
.
.
.
「……キタヤマ、大丈夫。
過去がどんなに変わっても、2人は……………………」
.
.
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作者名：ちぇりリン
| 作成日時：2015年7月22日 3時
