未来でも、見に行こうか。-藤北- (ページ18)

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でも、俺

涙は流さなかった。

悲しい涙は、俺がこの場所に戻ってきたときに

うれし涙に変えて

全部、流すから。

それで、

二階堂、千賀、宮田、玉に

ミツの泣き虫～って、からかわれて。

横尾さんに

おかえり。って、優しく言ってもらって

藤ヶ谷に

恋人としてじゃなくていいから、

ぎゅって、抱きしめてもらうのが、

一番の理想。

まぁ、要は皆が笑ってくれるなら、それでいいってこと。

　

「………俺って、幸せ者だな。」

「……？」

「こんなにいっぱい、泣いてくれてさ。

　ただからかってくるだけの、バカな弟たちだと思ってたんだけどな…

　優しくて、人思いの、いいメンバーばっかりだなぁ…」

「……せやな。僕、長いこと神様やってるけど

　滅多におらへん。こんなに純粋に、涙流す人ら。」

「ふふっ……(笑)
　
　皆～！神様が認めてくれてるよ(笑)」

　
俺が元の世界に戻る未来。

きっと皆

おっせーよ(笑)って、笑って泣いて、祝福してくれるんだろうな(笑)

「俺さ、決めたんだ。」

　
だからね。

俺、皆が知らないところで努力するよ(笑)

　

「俺、笑って過ごす。

　いつ戻んのか…わかんねぇけど

　いずれ戻れるんだろ？」

「あぁ………。確実に。」

「じゃあさ。俺、笑って過ごす。

　ずーっと笑って、

　俺は生きてるよ♪って、伝え続けたら…

　きっと、皆に届くと思うんだ。」

「…そっか。なんか、キタヤマらしいな(笑)」

「んふふっ(笑)でしょ？」

　

アハハって、腹抱えて笑った。

生きてるよ。その鼓動を、どうか受け取って。

そんな願い。

泣いてる3人の横で、涙を耐えながら笑うのは辛かった。

でも、笑ってたら

伝わると思うんだ。

　

「グスっ………ね、今、さ………宏光が……」

「ミツの、笑い声……聞こえた………」

「俺も………」

　

ほら、ね？
　

「うおっ！伝わった～(笑)すっげー(笑)」

「………ほんまに？……アカン。俺、初めてやわ。

　びっくりやわ。嘘やろ……？」

「嘘じゃねぇって(笑)」

　
驚く神様と

喜ぶ俺と

不思議顔の二階堂、横尾さん、千賀。

なんか変な感じ(笑)

　

でも、楽しいよ。

凄く、楽しい。

「ハハっ…みっちゃん、生きてる……！」

「ううっ……ミツ～……ありがとうっ…」

「ひろみづ～…！」

横尾さん、みっちゃん言うなよ(笑)

ニカ、こちらこそありがとな。

千賀、お前泣きすぎ(笑)

ほんとに、このメンバー

大好きだなぁ。