検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:62,502 hit

out of the clear blue sky ページ2

カランコロン……



仕事終わり。



いつも立ち寄る、

俺のお気に入りのカフェ。




同僚のニカに初めて連れられた時には、

衝撃が走った。


 

「うわ〜…かっこいい人……」

「だよね(笑)ガヤ、めっちゃかっこいいよね〜」





ガヤさん…って言うんだ。

ニカに聞いたら、

「ガヤはね、ここのオーナーさんだよ!」と、教えてくれた。

 


凄いなぁ…。

俺より年上、だと思うけど

こうやってお店を開くなんて…

 



外側も中身もかっこいい、

THE・モテ男だな。って言うのが、第一印象。




それは今も変わらなくて、

ん?

違うな。

唯一、あの人の前だけは表情が変わるというか……。

まぁ、それがなければ、完璧な人、なんだけど…。


 


ドア開けて、

店の中見た瞬間、思いっきり閉めた。


 

ドアベルの音が、

荒々しく鳴り響く。


 

…ちょっと待て。

いやいや、俺の見間違いだったのかも…。


 

ふぅ〜…っと息をついて、

もう一度ドアに手をかける。


 

ゆっくり、ゆっくり開けてみて、

「おじゃましまーす…。」

静かにカフェの中に入ると……


 


「げっ!!健永!」

「ちょっ、今の何気に傷つく…!」



 
珍しく、ミツに抱きしめられているガヤさんが、

俺を見つけて

「それはねぇわ〜(笑)」と

ケタケタ笑い始めた。


 

「へっ!?せ、千賀っ!?」




真っ赤な顔で、

焦ってガヤさんから離れるミツ。

 


…俺に気づくの、遅くない?

 


さっき、結構強めにドア、閉めたんだけどなぁ…。


 

そんなことを、考えてたら

ミツがとことこ歩いてきて。




「み、見ちゃった…?」

「うん(笑)見たよ(笑)」

「絶対!絶対言うなよっ!!!」

「あ〜…ニカには、言おっかな…」

「そ、それ!皆に言いふらしてるようなもんだろっ!」

「アハハっ(笑)わかった。ヒミツね(笑)」

「ぜ、絶対だぞ!」


 


「それもこれも、藤ヶ谷のせいだ。」

って、ご立腹のミツを、

優しく宥めてるガヤさんを見て
 




なんでかなぁ…。

俺もなんだか、

無性にニカと話したくなってきた。

a shrinking violet→←as red as a beet



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (127 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
117人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ちぇりリン | 作成日時:2015年7月9日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。