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episode26 ページ26

私も…。





あ「私も…玉森くんの…っ…」





た「うん…ゆっくりでいいよ…。」





玉森くんの手が私の頬にそっと触れて、涙を拭う。





あ「玉森くんのそばに…っ…いたいっ…。」





きっと、涙でぐちゃぐちゃの顔だったと思う。





とても可愛い顔なんかじゃなかったと思う。





た「ありがとう…せん…ううん…A。」





でも、そんな私を彼は優しく包み込んでくれて…。





た「俺の名前も呼んで…?玉森くんじゃなくて、裕太って…。」





私の名前を呼んでくれて…。





あ「ゆ…うたっ…裕太…っ…。」





こんな気持ち…感情…知らなかった。





君が、教えてくれた…。





君だったから…裕太だったから…。





知ることができた…。





あ「私のはじめてが…裕太でよかった…はじめての好きになった人が…裕太でよかった…。」





きっと、裕太に抱かれなかったら…。





気づかないままだった…。





だから…。





あ「ありがとう…。」





ありがとう…。





ありがとう…裕太…。





はじめての「恋」を…。





はじめての「好き」をありがとう…。





た「ちょっ、ちょっと待って!A、今まで彼氏とか…好きな人とかいなかったの!?」





えっ…?





あ「う、うん。あっ…えっ…ごめんっ…この歳ではじめてとか重かったんじゃ…「なに言ってんの!」





あ「わっ!」





私の言葉を防ぐかのように、そのままベッドへ押し倒す裕太。





あ「んっ…ぅ…ゆうっ…い…息が…っ…」





息が苦しくなるくらい、激しいキスをされる。





た「俺が…はじめての人になれて嬉しい…やばい…。」





顔を上げて、ふふっと笑う彼。





た「ねぇ…A…。えっちしたい…。」





だけど、真剣な表情で…私を見上げた。





た「やり直したい…乱暴にしちゃったから…。優しくしたい…。」





裕太…。





あ「うん…よろしくお願いします?」





た「ふふっ、なんで敬語?」





なぜかカチカチに緊張し始める私に、彼は優しく笑った。

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cyupa222(プロフ) - デビルズラインすきなんですか。? (2019年5月14日 10時) (レス) id: da0b847156 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サクサクコロッケ | 作成日時:2018年11月8日 19時

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