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晩ご飯も済ませた、21時過ぎ。玄関の開く音が聞こえ、チャイちゃんが嬉しそうに走って行った。その後をゆっくり着いて行くと、チャイちゃんを抱えあげる勝利の姿があった。
今日の朝、勝利が家を出て行ってから聡くんにだけ連絡した事をLINEで伝えた。
勝利が起きてから家を出るまで結構時間があったのに言い出せなかったのは、必死に伝えられた勝利のお願いを守らなかった罪悪感のせいだ。
そうして逃げて送ったメッセージにも、『休んで欲しかった』なんて責めるような文章を付けてしまって。勝利には勝利の事情があるんだから、踏み込まないようにしようって決めたばかりなのに、自分の気持ちばかり押し付けてしまっている。
勝利からは、短く『ごめん』とだけ返事が来て、送るんじゃなかったなぁ、と今日一日落ち込んでいた。
「A。ただいま」
「おかえりなさい」
目が合うと、勝利がゆるく微笑む。その顔色は朝より良くなっていて、勝利の体調が順調に回復している事が分かった。
良かった。ほっとしていると、こちらを見る勝利が口を開きかけたのが見えた。……私も、言わなきゃいけない事がある。
「「ごめんなさい！」」
勝利の方を向いて、勢いよく頭を下げた。重なるように勝利からも同じ言葉が飛び出して、え？ と２人で顔を見合わせる。
「……お先に、どうぞ」
勝利がそう言って、チャイちゃんを抱え直した。それを見ながら、言いたかった事を脳裏に浮かべる。
「……ごめんなさい。勝手なことしたし、私の気持ちばっかり押し付けて、勝利の事ちゃんと考えられてなかったです。聡くんにも八つ当たりしちゃって、本当にごめんなさい」
「え、聡くんに八つ当たり？」
もう一度頭を下げると、眉を寄せた勝利が少し怒ったような口調でそう言った。引っかかるのそこなんだ……と思いつつも、こくりと頷く。
「はい……昨日勝利が寝てから聡くんが来てくれて、その時に……」
「いや、俺が意地張ったから……。聡くんに後で一緒に謝ろう」
勝利の言葉にはい、と頷くと、「俺の方こそ」と勝利が眉を下げて話し出した。
「心配掛けてごめん。俺の事をAにまだ話せてないのに、無茶なお願いだけして、俺こそAの気持ち考えられてなかった」
そこで言葉を切った勝利が、静かに深呼吸をする。少し不安そうな表情を浮かべて、視線を少し外したままの勝利が話しだそうとした。
「待ってください」
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ハル(プロフ) - あかねこさん» ありがとうございます(*'▽'*)読んでくださるの嬉しいです！頑張ります〜( ´ ▽ ` )ﾉ (2021年1月4日 21時) (
レス) id: c9566d77ee (このIDを非表示/違反報告)
あかねこ - あ〜〜続きが気になりすぎる！更新頑張って下さい！待ってます。絶対読みます〜♪ (2020年12月29日 11時) (レス) id: 14cacb4dbc (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 駿さん» なんて嬉しいお言葉……！ありがとうございます(*'▽'*)これからもきゅんをお届け出来るように頑張ります( ´ ▽ ` )ﾉ (2020年12月28日 21時) (レス) id: c9566d77ee (このIDを非表示/違反報告)
駿(プロフ) - セクゾの小説でこんなにきゅんきゅんしたの初めてです（；＿；）更新楽しみにしてます！ (2020年12月28日 17時) (レス) id: c2f4c5f056 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 真緒さん» コメントありがとうございます(*'▽'*)好きと言っていただけるのとても嬉しいです…！これからも楽しんでもらえるよう頑張ります！ (2020年12月18日 21時) (レス) id: c9566d77ee (このIDを非表示/違反報告)
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