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「ねー、バレるバレるってさぁ、勝利の事その人は知らないの？」
悪気なく確信をつくマリウスの言葉に、びくりと肩が震える。
む、とマリウスを見上げるものの、マリウスはキョトンとした顔だ。
「そー。知らないの。夜中に帰る所ないって座り込んでたから、彼女になってくれるなら家に居ていいよって言ったの」
「ウワァ」
マリウスが顔を顰める。仮にもメンバーに向かって酷い反応だな。
「彼女って言ってもなんもしてないよ。一緒にご飯食べて、家の事してもらって、たまに迎えに行ったりするくらい」
「それもそれでよく分かんないね」
「うるさいな。ドラマの役作りの参考になるかなって思って提案してみただけだし、今のところ上手く回ってるから良いんだよ」
「ふぅん？」
「俺も会ったんだけど、気付いてもらえなかったんだよねぇ」
のほほんと聡くんが呟く。マリウスが、「僕は気付いてもらえるかなぁ？」と嬉しそうに笑った。
「気付かれたら俺ん家でのんびりなんて出来ないからね。なるべくバレないようにしてよ」
「はぁーい」
もし俺たちがアイドルだってバレたら、間違いなくAはパニックになる。
……もしバレたら、俺たちの関係はどうなってしまうのだろう。
黙ってたこと、Aはどう思うのだろう。
「……あ、風磨くーん！」
ふと考えが浮かんで黙り込んでしまう。そんな俺を気にとめず、マリウスは楽屋の外を通りかかった風磨くんの元へ走っていってしまい、また俺と聡くんの２人きりの空間になった。
「でもさぁ勝利」
「うん？」
「いつかはちゃんと、言わなきゃいけないと思うよ」
静かに、けれど穏やかな声で聡くんがそう言った。
隣を見ると、ほんの少し眉を下げた、こちらを案ずるような表情で聡くんもこちらを見つめている。
「……分かってる」
ずっと隠し続けることなんて無理だ。今黙っていられるのも奇跡的なんだから。
でも、今はライブにドラマの撮影にと毎日忙しくて。有難いことに、１月からのシンドラや単発ドラマ、バラエティーのお仕事もある。だから、Aと向き合うには俺の余裕が無かった。
「落ち着いたら、ちゃんと話すよ」
視線を下に向けたままそう返事をすると、聡くんはやっぱり心配そうな声で「うん」と頷いてくれた。
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ハル(プロフ) - あかねこさん» ありがとうございます(*'▽'*)読んでくださるの嬉しいです！頑張ります〜( ´ ▽ ` )ﾉ (2021年1月4日 21時) (
レス) id: c9566d77ee (このIDを非表示/違反報告)
あかねこ - あ〜〜続きが気になりすぎる！更新頑張って下さい！待ってます。絶対読みます〜♪ (2020年12月29日 11時) (レス) id: 14cacb4dbc (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 駿さん» なんて嬉しいお言葉……！ありがとうございます(*'▽'*)これからもきゅんをお届け出来るように頑張ります( ´ ▽ ` )ﾉ (2020年12月28日 21時) (レス) id: c9566d77ee (このIDを非表示/違反報告)
駿(プロフ) - セクゾの小説でこんなにきゅんきゅんしたの初めてです（；＿；）更新楽しみにしてます！ (2020年12月28日 17時) (レス) id: c2f4c5f056 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 真緒さん» コメントありがとうございます(*'▽'*)好きと言っていただけるのとても嬉しいです…！これからも楽しんでもらえるよう頑張ります！ (2020年12月18日 21時) (レス) id: c9566d77ee (このIDを非表示/違反報告)
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