二分間。 ページ2
「薬を出しておきますので、少し落ち着くまで寝かしておきましょう。Aさん、そばにいてあげてください。」
「はぁ、」
私別に知り合いって訳じゃないんだけど…
百瀬さんはベッドではぁはぁ言ってる。
決して変な意味ではなく。
「うぅー…」
苦しそう…起こした方がいいのかな…?
私がそばにいるより彼女さんがいた方がいいだろうし。
「百瀬さん、百瀬さーん」
少し揺すってみる。
もう一度名前を呼ぼうとした所でうっすら目を開けた。
「彼女さんの電話番号は何ですか?お迎えに来てもらいましょう。」
「…ぜろ、はち、ぜろ…」
少しずつ番号を打ち込む。
11桁までいったところで、電話をかけた。
『もしもーし、さとみくん?』
「あ、もしもし、私、AAと言います。百瀬さんの彼女さんですか?」
『…あー、まぁ、』
「よかった…今百瀬さん熱で倒れてしまって、お迎えに来てもらいたいのですが…」
『え!さとちゃんが!?』
私が自動販売機の前で百瀬さんを見つけた事、私達がいるのは何号室か。
すべて細かく伝えて、お迎えに来てもらえることになった。
・
「さとちゃああん!!」
大きな音をたてて入ってきたのは赤い髪の女性。
いや…女性か。彼女さんだもんね。しっぽしゅんってして心配してるみたい。
「百瀬さん熱が高いので、なるべく早く家に送ってあげてください。」
「なにでですか?」
ん?“なにで”?
「車でですけど…」
「え、」
え、
「…走ってきちゃいました」
てへっと首をこてんとして頭に手を乗せた。
可愛いけども!!
「え、え、え、どうしましょう…」
「すみませぇん…」
本当に申し訳なさそうにする。
なんか私が悪いことしたみたいになってるんだけど!
「車運転できる人を呼ぶとかですかね…」
「すみません、俺達の周り運転できる人いないんです…」
…俺っ娘かな?
「そうなんですか…」
これはまずい。気まずいぞー。
…というか、お迎えに呼んだのに立たせたままなのは駄目じゃないか?
「えーと、こちらの椅子どうぞ」
「あっ、ありがとうございます」
百瀬さんが寝てるベッドはいつも人がいないから椅子はない。
隣にはなぜか、なぜかあったからその椅子を差し出した。
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リゼ@純粋少女(プロフ) - 遊琉さん» ありがとうございます!なうで頑張ってます!!! (2020年12月19日 0時) (レス) id: 411bfd759c (このIDを非表示/違反報告)
遊琉 - 俺リゼさんの受験を身内のように応援しますn(((((頑張ってください!応援してます!更新ずっと待ってますね! (2020年9月8日 22時) (レス) id: d4ed3a6891 (このIDを非表示/違反報告)
リゼ@純粋少女(プロフ) - 水果さん» ここぞとばかりにやり返してくんなやww (2020年9月8日 19時) (レス) id: 411bfd759c (このIDを非表示/違反報告)
リゼ@純粋少女(プロフ) - 葉琥さん» はい、頑張ります!ありがとうございます! (2020年9月8日 19時) (レス) id: 411bfd759c (このIDを非表示/違反報告)
リゼ@純粋少女(プロフ) - 絵宙(えそら)さん» ありがとうございます!待っててください… (2020年9月8日 19時) (レス) id: 411bfd759c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リゼ@純粋少女 | 作者ホームページ:いやまじね、リゼさん変態だからね。
作成日時:2020年8月16日 23時