BD６１ ページ12
クリクリな目が丸くなってた二宮先輩がニヤリと笑って。
和｢なに？すーって。｣
｢に、二宮先輩は、す、素晴らしい？と思います！はい！て、店長おかわ｣
その時挙げた手をグッて引かれて、店長を呼びかけた口を塞がれた。
｢〜っ｣
和｢Aちゃんすっごい真っ赤｣
指摘されるともっと熱くなる私の顔。
触れた唇はもっと熱い。
穴があったら入りたい。もの凄く！
和｢俺はAちゃんの事好きだよ。Aちゃんは？｣
二宮先輩の言葉に迷う理由はないよ
好きなんだもん。
｢私も…です｣
消えそうな声で言ったのに二宮先輩には届いたみたいで。
和｢好きって言ってよ〜｣
｢え、いや、恥ずかし…｣
余裕な二宮先輩に ひとりアタフタしてる私。
和｢まぁいいや。これから毎日好きって言いたくなるくらい愛してあげる｣
｢〜っ、/｣
あーもう絶対耳赤いって自分の耳を隠して呟いたら｢隠さないの｣って私の手をとって。
和｢真っ赤〜｣
｢やめて下さい〜！もっと赤くなっちゃいそう…｣
散々二宮先輩にいじられて。
でもその時間も幸せだなって思えて。
和｢じゃあそろそろ帰りますか？｣
｢そーです、ね？｣
だから、時間経つの早くて。
“もう”なんて思ってしまった。
どんだけ、好きなのよ私。
和｢お持ち帰りとマイホーム、どっちがい？｣
｢え！？｣
思いがけない言葉にびっくりして二宮先輩の顔を見る。
和｢だってそんな顔してるから｣
そんな顔って、もう って思ったの顔に出てたのかな
前の私は“マイホーム”って即答してた。
けど今は……
｢二宮先輩んちの苦いコーヒー飲みに行っていいですか？｣
私の言葉にクククって笑って。
和｢どーぞ。｣
私の手に二宮先輩の手が触れて、手を絡めた。
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作者名：ハチミツ
| 作成日時：2019年6月8日 0時
