甘く溶けた恋。9 ページ10
shori side.
休み時間、あいつはAたちと喋ってる
俺は岸くんと一緒にいてその光景をじっと見た
岸｢ どうしたの？ ｣
勝｢ いや、別に ｣
岸｢ ああ、もしかして中島？
お前ほんとあいつのこと好きだな ｣
俺がAのことを好きなのは、
クラスの人はみんな知ってる
岸｢ けど、最近玄樹と仲いいよな ｣
勝｢ そうなんだよ ｣
あいつなんかと仲良くして欲しくない
そう思うけど、ふたりは同じ家に住んでるわけで
俺の入れないところをあいつは行ってる
岸｢ けど、俺的には白石のが好きだな … ｣
勝｢ えっ？ ｣
岸くんのひとりごとと思われる発言を、
偶然俺は聞いてしまった
岸｢ えっ、あっ今のは … その … ｣
勝｢ 岸くんって白石のこと好きだったんだ ｣
俺が追い込むようにそう言うと、すぐに降参した
岸｢ なんか可愛いじゃん？白石って ｣
勝｢ 俺からするとAのが可愛いよ？ ｣
岸｢ いや、見た目はさ断然中島だけど
仕草とか行動が可愛いんだよ ｣
俺は聞き流すように相槌を打った
きっと、この時の俺は
本当にAしか見えてなかったんだと思う
神｢ なになに、恋バナですか？ ｣
勝｢ ま、そんなところかな ｣
神｢ いいよなー、俺も好きな人欲しいわ ｣
制服を着崩したチャラ男が、
わざとらしく大声でそんな事を言う
岸｢ お前好きな人いんじゃん、
確か隣のクラスの西野七瀬だったっけ ｣
神｢ おい、バカ！何言ってんだよ！ ｣
岸くんのその発言はクラス中に聞こえてて、
その後は皆で神宮寺をいじった
帰り道、俺はまたあのかき氷屋に行った
もちろんAとふたりで
｢ 神宮寺、七瀬ちゃんのこと好きだったんだね ｣
勝｢ 超意外だった ｣
話題はしばらく神宮寺だった
だけど、次の話題に変えたのはAだった
｢ ねえ、玄樹ってさ ｣
Aの口からでた言葉を消すように
俺はAの口にかき氷を入れ込んだ
｢ ちょっ、私かき氷なん苦手だってば … ｣
勝｢ ふんっ ｣
すねた仕草を見せたら、いつも心配してくれる
子どもの時からそういう優しいところは変わらない
俺って、こんなに子どもっぽかったっけ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 243人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
南 - この小説大好きです。これからも更新頑張ってください。 (2017年2月22日 16時) (
レス) id: bb46e3e750 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)晴美(プロフ) - この作品が占ツクの中で一番好きです！！とてもストーリーを書くのが上手ですね！！毎回見てうるっとしてキュンってします！！ホントに大好きな作品です！！これからも頑張って下さい！！更新楽しみにまってます！！ (2016年9月14日 2時) (レス) id: dec631871d (このIDを非表示/違反報告)
サクラ色の季節 - 更新待ってます！頑張ってください(⌒▽⌒) (2016年7月29日 12時) (レス) id: 7050d29526 (このIDを非表示/違反報告)
美愛凛 - 更新楽しみにしてます☆彡応援してます (2016年7月18日 12時) (レス) id: c3ec3f50ad (このIDを非表示/違反報告)
碧(プロフ) - すごく面白かったです！更新楽しみにしてます(*^^*) (2016年7月13日 23時) (レス) id: bff240ff99 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さっくー。 x他2人 | 作成日時：2016年6月12日 11時
