入場 ページ7
私は綾に腕をつかまれて半べそをかきそうになりながらも入場ゲートに向かった
綾「あの〜すいません」
ス「はい、何でしょうか?」
「壁クリア席なんですけど」
ス「あっ!ではこちらへ」
綾「ありがとうございます!ほらこっち来てA」
「わ、分かったから手つないどいてもいいかな」
綾「何よもう!」
「いいじゃない、初めてなんだもん」
綾「わかったから」
私は綾に手を握ってもらいながらスタッフの人の後ろをついて行った
ほかの階よりも早めに案内された
ピアアリーナに初めて入ったからこんなに大きくて驚いたし規模が大きすぎて思わず
「大きい」
綾「私もピアアリーナは初めて来たからあれだけど確かにデカいな!」
案内された席は本当に目の前ですぐ上を見上げれば見やすくて目の前にずっといれば
ずっと見れるぐらいだった
「すごいね、こんなに席が近いなんて」
綾「私もここまで席が近かったこと無かったからびっくりしたよ」
なんて話していると幕間というものが流れてくると周りから声が上がった
「あれは誰なの?」
綾「あれは鼻炎とKOUGU維新」
「KOUGU維新って確か綾の好きなばし君がいるグループなんだよね」
綾「そ!でもここにはいないから」
「確かに、ばし君はピンクの服着てたもんね」
綾「だけど今日はピンクじゃなくて緑のスーツだから」
そう言って綾はばし君とその仲間が写っているうちわを見せてきた
綾「だからばし君が出てきたらAもペンラの色を緑色にしてよね」
「わ、分かった」
綾「ペンラなんて付けたことないでしょ、付けといたら?」
「ちょっと練習するね」
私がペンライトをカチカチしていると続々と他の階の人たちが入ってきて
皆の話している声が多きくなっていくのを感じた
「すごいね、どんどん人が増えて行って」
綾「そりゃ有吉の壁のライブだよ!去年もやってて今年もやる、しかも2デイズならば
行くしかないでしょ!しかも壁に出ている芸人さんにも会えるわけだからね」
それを聞いてなんとなく
「それって、私が物凄く憧れているバイオリン奏者の方が東京に来るからおしゃれな格好をして
会いに行くようなことかしら?」
綾「まぁ、そうなんじゃない?」
「そうだったのね」
なんて話していると急に暗くなって周りから悲鳴に似た声が聞こえ始めた
「え、なになに?」
綾「始まるって事よ!叫ぶ準備をしなさい!!」
綾は立ってペンラを振り始めたから私も緑色にして振った
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作者名:リンさん | 作成日時:2022年10月30日 23時