連絡先 ページ18
私はカバンの中から名刺入れを取り出して名刺を東ブクロさんに渡した
名刺を受け取ると私の顔を見て
東「これ、なに?」
「私のバイト先の花屋の名刺です」
そう私が言うと嫌な顔に一瞬なったのを見逃さなかった
東「ここに買いに来いってことなん?」
「そう言う訳ではないんですけど......いきなり連絡先交換だなんて私には難易度が高すぎますよ」
東「俺はそう思わへんけどな」
名刺をポッケに入れてスマホを出した姿を見て
「それは!美しくて綺麗で可愛い女性を沢山見てきたりお話したり付き合ってきたかもしれません
が、私は家族以外の男性と連絡先を交換するだなんて初めてですから緊張しているんですから!」
名刺入れをカバンに入れながら私が話すと少し顔が赤くなった東ブクロさんの顔があった
東「俺が初めてなん?」
「そうですよ...というか誰かの事を心の底から好きになったの、東ブクロさんが初めて......
なんですから」
東「へー俺が初めてなんか」
「はい、いや…でしたか?」
東「嫌ちゃうよ、むしろめっちゃうれしいわ」
「私も、嬉しいです」
するとまた東ブクロさんが近づいてきてさっき出したスマホを私の方に画面を見せて
東「まぁ、名刺は貰っとくんやけどLINEは交換しておこうや」
私は思わず
「あの、話聞いてなかったとかじゃないですよね?」
東「話は聞いとったで、俺と連絡先交換するのは難易度が高いって事やろ?」
「聞いてたなら尚更なんでですか?」
東「別に交換したからって全部のメールを交換して欲しいわけとちゃうで
ただ俺が交換したいだけやねん」
「私、多分全然返さないと思いますよ?」
東「それでもええから交換しようや」
そんな顔で見つめられたら断ることなんてできないじゃないですか!!!
「交換します」
東「そう言ってくれて嬉しいわ」
私がカバンからスマホを出してラインを開いていると東ブクロさんはもうすでに開いていて
すぐに私のLINEのQRを認識した姿を見て
ずるい!ずる過ぎるよ!!それじゃあまるで私が交換する前提だったのようじゃない
好き、好き!好き!!好きすぎるよ!!!東ブクロさん好きです
なんて考えていたらもう少しで11時になりそうだったから
「あの、そろそろ」
東「確かに、もう遅いね」
「今日は、すっごく楽しくで幸せで大好きな人ができて人生で一番の最高の日でした!!
じゃあ、あのまたいつかお会いできたら」
私が後ろを向いて歩き出そうとしたら
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作者名:リンさん | 作成日時:2022年10月30日 23時