【REBORN】もしも。2【獄寺隼人成り代わり】 (ページ40)

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八十五話ページ40

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スクアーロが「入んぞお！」と応接室のドアを開ける。
ドアを壊すような勢いで開けたせいか、全開になったドアが小刻みに震えている。……ついでに、案内役の気の弱そうな男性も小刻みに震えている。

スクアーロの誰相手でも変わることのない態度に溜め息をつきながらも後に続いて入り、9代目に挨拶した。

『お久しぶりです、9代目。…それと、父さんも久しぶり』

部屋には9代目と護衛らしきスーツの人、それに父さんがいた。

何故か目元が赤いので疑問に思っていると、9代目が「久しぶりだね、A君」と返してきたその瞬間、頭がぐらりと揺れた。

『!?っなに、するんですか父さっ…！』

「久しぶり、A！それより、ビアンキがどこにいったか知らないか!?」

『はぁ、一旦落ち着いて下さい……！』

父さんは、僕の肩を強く掴んでグラグラと揺すった。
正直、痛い。

「はぁ、はぁ……。
……………ビアンキが、家出したんだ」

『……は？家出って……。こっちに居ますけど』

「そうなんだよ！どこに行ったのかもわからな……
……え？」

『え？』

お互いに目を丸くしながらぽかんとする。

「今、なんて？」

『ビアンキ姉さんは、今、日本に居ます。
……あ、9代目。家庭科のかてきょーはビアンキになりましたので』

「ああ、分かったよ」

「……な、は、え…！？な、なんだとおおおおお!?」

姉さんが綱吉君のかてきょーの一人になったということを報告すると、9代目は穏やかに微笑んだ。
後ろで騒いでいる男のことに関しては無視をきめこんでやる。
……決して肩を掴まれ揺らされたことを怒っている訳ではない。それとスクアーロ、煩い父さんに青筋を立てているけど、君の方が倍程煩い。

ここに来た目的は綱吉君の現状報告と、それに関する9代目からの質問に答えることだ。
後ろで新たに怒鳴り出したスクアーロと騒ぎまくる父さんのことは放っておいて、さっさと報告を済ませよう。

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