【REBORN】もしも。2【獄寺隼人成り代わり】 (ページ34)

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七十九話ページ34

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『……はぁ。今日は疲れたな…』

ベランダに出て、夜風に辺りながら呟く。

空には月がくっきり見える。
町中だから星は少ししか見えないが。

『あれがベガで…じゃああの２つとで夏の大三角か』

綺麗に輝く一等星を眺めながら、今日の勉強会について思い出していた。

ランボ君が邪魔しに来たり、三浦さんが呼んだビアンキ姉さんに抱きつかれてポイズン仕様のプリンを食べさせられそうになるし…。

結局、同じく三浦さんが呼んだ三浦さんのお父さんとリボーンさんのお陰で問7は解けたけれど。

日本で過ごす最近は、賑やかだ。イタリアのヴァリアーとはまた違う賑やかさ。

あっちだとベルに手を引かれイタズラしたりして、スクアーロたちに怒られるみたいな、自分も騒ぎを起こす感じだけれど、
こっちだと、どちらかというと輪の一歩外で「なんか楽しそうだな」と見守っている感じだ。

だけどその輪の中に片足は確かに踏み入れていて、「中においで」って引っ張られる。

それがまた嬉しくて、柄にもなくふと気が付いたら笑ってしまう。

僕はどちらも好きだ。

ああ、こんな風に自分が日常をどう感じているのか、というのを整理してみると、変わりたくなくなってしまう。

一年後の夏の終わりには、自然と変わってしまうのに。

『三日後、か』

三日後、久しぶりに誰かと一緒に食事するんだな。

２日前に電話で話したばかりだけど、ベルは元気だろうか。

prrrr…

携帯電話がなったので出てみると、ちょうど今考えていたベルだった。

『何？どうしたの』

「え、ああ、いや…三日後だからな」

『分かっているよ』

「ぜってー一番にオレのところにこいよ！」

『うん。…って、それだけ？他に用があるのかと』

「…………」

『ベル？』

「…楽しみだったんだよ。早く声、ききた、くて……うっせーな！」

『いや何も言ってないけど…』

電話の向こうに言ったのか？

楽しみ過ぎて電話、か。

…馬鹿だなぁ。

『すぐに会えるよ。一番に君のところに行くからね』

僕は通話を切った。

何かベル用に、お土産をもうひとつ買っておこうか。

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