【REBORN】もしも。2【獄寺隼人成り代わり】 (ページ4)

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四十九話ページ4

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『……んーと、じゃああとは文具だけ、か』

沢山の道具をかってデパートと家を数回往復して、最後に日用品売り場にやって来た。

『う…ん……どれがいいのか、よく分からないな…』

0.5mmのシャープペンシルだけでも数十種類あるという現状にため息を吐く。

可愛い柄つきの女の子向けのもの、ラインが入っていたりマークがついている男の子向けのもの、書くときに芯が回るクルトガだかなんだかのやつ。
シンプルなものでも多いのに、オプションとか柄つきで無駄に種類が多くなっている気がする。

正直言って僕は見た目より機能性重視派で、柄つきのはあまり信用しない。
消しゴムだって、プラスチック消しゴムのmonoを選んだ。

でもシャープペンシルとなると、壊れにくくかつ軽量で、さらに書きやすいものを選らばないといけない。
しかも、皆が使っているようなやつ。

ボンゴレが文具一式も揃えると言っていたが、あの人達に頼めば恐らく、高級なブランド品を選んでくるだろう。
そんなの、絶対に浮く。

ふと隣を見ると、制服の少女がシャープペンシルを一本手に取り買いにいこうとしていた。

その迷いない動作に声をかけた。

『ねぇ君…そのシャープペンシル、使い勝手がいいの？』

女の子は「はひ？」と振り向いて僕を見ると、ニコッと笑った。

「はい！ハルはこのシャーペンでいつも勉強してます！お蔭で受験にも受かったんですよ！」

テンションが高い子だ、と思いながらも、受験という言葉に納得する。

ここらへんで頭がいいという緑中の制服だったからだ。

“ハル”というのはこの子の名前だろうか。言動的に賢く見えないこの子の名前に聞き覚えがある気がするのは何故なのだろう。

…まあいいか。

『ありがとう。参考になったよ』

女の子は「それはよかったです！」と去っていった。

僕も早めに文具を買い揃え、家に帰った。

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