【REBORN】もしも。2【獄寺隼人成り代わり】 (ページ21)

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六十六話ページ21

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ﾄﾞｵｫﾝ…ﾄﾞｵｫｫﾝ……

なにやら爆発音や叫び声が響く校庭に作業を中断し目を向けた少年は、眉をしかめた。

「彼らか……」

その音の原因が分かっているのか、少年は呆れたというように呟く。

そして、つい数日前、騒ぎの原因の一人であろう女子生徒と交わした会話を思い出す。

「雲雀恭弥…ね。誰それって言いたいよ、まったく」

応接室で一人黙々と作業をする少年の腕には、風紀と書かれた腕章がつけられていた。

＊＊＊

「パンパカパ～ン♪ミサイルランチャ～ッ！！」

山本君の実力検査のはずだった入ファミリー試験は、ランボも混ざって非常にややこしい事態となっていた。

…もっとも、ランボが一方的に邪魔しているだけで、リボーンさんは酷なほど無視しているが。

綱吉君が止めようと言い出してもどこ吹く風、リボーンさんは止めるどころかサブマシンガンまで出してきた。

「っぎゃああ～～～！！！」

「うわぁあ！！」

必死に逃げまどう綱吉君を眺めていると、僕にも声がかけられた。

「獄寺もぶっぱなせ。殺す気でいけよ」

『分かりました。…あなたも中々の鬼ですね』

言いつつダイナマイトを取りだし、タバコで着火する。

『まー頑張って避けなよ、綱吉君。…果てなよ』

いつの間にか10年後の姿になったランボとリボーンさんの攻撃にタイミングを合わせ、ダイナマイトを投げる。

ドガアァァン！！

物凄い轟音と熱風に目を細め見ていると……

『……！』

「ふー、あぶねーあぶねー」

「山本が引っ張ってくれたおかげで…た…助かった……」

煙の中から所々煤汚れた二人が出てきた。

『よかった…。入ファミリー試験、合格ですね』

「ああ、そーだな」

全く、無茶をする人達だ。

僕は二人のもとに駆け寄った。

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