【REBORN】もしも。2【獄寺隼人成り代わり】 (ページ15)

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六十話ページ15

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『ん…ここか』

骸に呼び出されたみたいだ。

僕は精神世界にいた。

「こんにちはA。一ヶ月ぶり、ですね」

『ああ骸、久しぶり』

この世界は、普通意識して来ることはない。

瀕死になり生死の間をさ迷うと入る場所らしい。

一度入ると瀕死でなくとも、繋がりが出来て入りやすくなるとか。

この間も、小さな子供が来て助けてあげると、頻繁に訪れるようになっていた。今日は来ていないようだけど。

ということは、4年前の僕もそうとうヤバかったというわけだ。
骸は転生しまくっている六道眼があるから最初から自由に来れたみたいだが。

『そう言えば骸。今日は初めて学校にいったよ。ジャッポーネ。分かる？』

「ジャッポーネ…ああ、極東の？日本って国ですね。なぜですか？」

『うん、友達がいて。その友達の通う学校に通うことになったんだ。
ああそれでね、制服を間違えて注文していたようで、男子制服を着ていくことになってしまったんだ』

話題の提供は大抵僕がする。

骸は牢獄にいて、話しだそうにも話題がないからだ。

おかげで世間話が大分出来るようになったと思う。

「ほぅ…それはよかったですね」

『いや、全然よくないよ。髪伸ばしたのに、普通に男子と間違われるってどうなの』

「僕にとってはいいんですよ」

クフフ…と笑っている今日の骸は、随分御機嫌そうだ。

月一回しか会えないから、結構楽しみだったりする。

慣れると、“話す”という行為も案外楽しいものだからだ。

骸もそうなのだろうか。

今日の出来事を、ツナやダイナマイトなどを伏せ、大まかに話した。

『あ……』

楽しい時間は、やっぱり過ぎるのが早い。

僕の体が消えかかっていた。

「クフフ……時間のようです。A、また……」

『うん。ばいばい』

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