悲劇のジュリエット症候群

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「あの幸輝くん、」

頭が追いつかなくて幸輝くんに助けを求めるも呑気に「寒いっしょ？中入って」と言われたので言われた通りに中に入る。




･




それから朝までいた部屋に腰を下ろし、生々しいベッドを嫌でも見つめてしまう。それに幸輝くん……



「あの、服着て……」

「え？ぁあごめんごめん」



ちゃんと服を着た幸輝くんは私にコーヒーが入ったマグカップを持ってきてくれる。え…どうすればいいの。





「あの…」

「もしかして、知らなかった？」

「えっと、」



それは彼女が居たってことを？？？そんなことしてたら私最低じゃん……彼女いる人と浮気するとか浮気以上の浮気……いや浮気は浮気なんだけど…


「なに険しい顔してんの 笑笑」

「いやあの！！彼女居たの知らなくて…ごめんなさい、」



するとまた幸輝くんは大きな声ではははと笑うと私の顔を見つめる。


「彼女じゃないよ」

「は？」

「ははは！マジでAちゃん面白いね」

「え、じゃあ何あの人、」

「友達？」

「とっ友達！？！？」

「そう」

「やってたんじゃないんですか！？」

「直球だなあ 笑」



とまたふわふわ笑うと「やってたね」と付け加える。
じゃあなに…セ フ.レなの…？



「俺校内で有名なたらし男なんだよね」

「……ハ！！？！？」

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