悲劇のジュリエット症候群

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生徒達に長くて面倒くさいと言われている沢村教授の講義を終え、謙ちゃんの連絡を待っているとあっという間に講義室は私1人になってしまっていた。



空っぽの講義室に軽快な着信音が鳴り響く。




「あ、謙ちゃん」



ディスプレイに表示された名前を確認してアプリを開くと悲しげなスタンプと共にメッセージが送られていた。




謙ちゃん遺伝子組み換えの講義長引いて一緒帰れない〜〜ごめんね…(;;)




しょうがないか〜、と思いながら「了解〜！頑張ってね〜〜！」と送ると携帯の電源を落とす。




「……あぁ！！」



帰ろうと机の上を見ると沢村教授に出すはずだったレポートが置きっぱなしになっていた。
あの先生謎の裏校舎に居るんだよな〜、人通り少ないし出来れば行きたくないんだけど…なんて思ったけれど提出期限の3時まであと5分だったので裏校舎に走って向かった。

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