朝顔に包まれて【一期一振】 (ページ2)

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二、ページ2

「……叔父上」
「おや、一期殿！鳴狐に何用でございますか？」
「いや、その……少し、相談したいことがあるのです」
「やや、相談とは……なんなりとお答えしますぞ！」

権限してから1週間。
何やら違和感を感じている私は、叔父上……鳴狐殿の元へとやって来た。
いつも通り(？)縁側にちょこんと座っていらした。

「その、主殿のことなのです」
「主どのですか？主どのは皆に優しいとてもよい審神者でございますよ！」
「いえ、確かにそうなのですが……私にだけは、冷たいと言いますか……無愛想な感じがするのです。どこか私を避けているような」
「一期が2振目だから」
「え？」
「鳴狐、いきなりその様なことを言うのは……」
「でも本当のこと。たぶん、あの人が避けてる理由もそれ」
「……詳しく、教えてください」

叔父上によって語られたのは、おおまかにいうと下記のようなことだった。
私がこの本丸に現れたのは2回目。
1回目に現れた私は進軍中に折れた。
それはそれは華々しく散ったとのことだ。
それ以来、主殿はどこか塞ぎ込んだ様子になり、今の私が鍛刀された時も、一度酷く取り乱したのだと言う……