＃４２ ページ9
彩ｓｉｄｅ
大きな音のした場所に駆けつけると、
十数人のヤクザらしき人達に囲まれた、懐かしいメンバーがいた。
「「ア、、アーヤ、、、？」」
『っ！』
なんでこのメンバーが・・・？
そう思った瞬間、男の１人が襲いかかってくる。
「は？おい！！！彩ちゃんに手を出すなっ！！」
りょ、涼川くん！？
私は反射的に男から身を躱した。
しかし、涼川くんの制止を聞かず、男たちは次々と私や翼達に襲いかかった。
こうなったらしょうがないよね？相手はヤクザだし、遠慮なんていらない！
私は背負っていた薙刀を取り出し、一気に片付ける。
すると、翼たちを襲っていた人達も、私の方へ向かってきた。
「アーヤッ！危ない！！」
そんな声が聞こえたが、私は次々と襲いかかってる人々を返り討ちにしてやった。
「・・・まじかよ。」
「強ぇ・・・・。」
涼川くんも含め、全員がぽかんとしている。
しかし、そんなことに構っていられない。
『さて、これはどういうこと？よりにもよって、美門くんと涼川くん、
生徒会副会長の２人が、他校の生徒と一緒に喧嘩なんて。それもこんな時間に。』
私は全員を睨む。
本当は、翼と涼川くんだけじゃなくて、他のメンバーにも問い詰めたかったが、
今の私は赤の他人。その立場上、問い詰めることができない。
元KZメンバーは、傷付いた顔をする。
そして、今にも泣きそうな声で、小塚くんが口を開いた。
「ねぇ、もうこんな事やめよう？アーヤ。
瞳を見ればわかるよ、辛いのは僕達だけじゃないでしょ？」
私はその言葉に胸を刺された。
「小塚の言うとおりだ。きちんと話し合おう。」
若武が、今まで見てきた中で、１番まっすぐな瞳で私を見つめた。
そのストレートさに頷きかけたとき、どこからか咳払いが聞こえた。
「感動の再開のところ悪いんだけど、僕だってもう我慢の限界。」
その声に振り返ると、私に手を差し出している涼川くんがいた。
な、なに・・・？
「毎日会ってるから、今更おかしいかもしれないけど。」
『えっと・・・？』
涼川くんは優しく微笑む。
その笑顔が、いつかの”れおくん”と重なって見えた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿「久しぶり、彩ちゃん。迎えに来たよ？」＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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むっちゃん - 最後の方は涙が出そうなほど感動しました！！ (2021年11月26日 0時) (
レス) @page26 id: fa31dfe0b6 (このIDを非表示/違反報告)
リン - 完結おめでとう！！！！面白かったよ！ (2021年11月7日 16時) (レス) @page26 id: a6b1297b7c (このIDを非表示/違反報告)
西浦香淋(プロフ) - とても面白いですね。 (2020年5月27日 20時) (レス) id: c350fd39bf (このIDを非表示/違反報告)
華菜原 舞衣 - お知らせ、悲しいけど、かんけつ、おめでとうございます。ほかの作品も、読んでみますね・・・。 (2020年5月26日 15時) (レス) id: 7aa09cf11b (このIDを非表示/違反報告)
ラプンツェル - 完結おめでとうございます。楽しみに読ませていただいておりました！ここまでお疲れ様でした！ (2019年9月26日 14時) (レス) id: 9f8b861307 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りぃな | 作成日時：2019年9月1日 20時
