15.突撃!穏やか?ティーパーティー ページ15
「ふむ、ではxx年の○○内紛での政府側の掃討作戦についてはどう思う?」
一体何がどうなってるんだろう。誰か教えてほしい。出来れば救出もしてくれると助かる。
主に緑フードの彼を思い浮かべながら考える。あるいは先ほどゾムを連れて行った赤マフラーの彼も話が通じそうだったから彼でもいいかもしれない。
目の前にいる彼はとても楽しそうな、それでいて挑発的な笑みを浮かべ、カップを手に取った。
はじめは試されているのかと思っていたしその意味もあったんだろうけど、話の内容がだいぶコアになっている。半分以上趣味だろうな。
そう、私は今、我々国総統グルッペン・フューラーとお茶会をしていた。
傍目にはそれなりに穏やかに見えるだろうけど、話の内容も私の心中も全然穏やかではない。
数刻前、私とゾムは無事に我々国、ひいては彼の住む城へと辿り着いた。ゾムが城と言っているから私も城と呼ぶけどどちらかというと要塞だった。いろいろ絡繰りがありそうで興味がある。
城内に入るとゾムは私の手を引いて案内しだした。曰く、「グルッペンがまず総統室に連れてこいって。」らしい。
zm「グルッペーン、連れてきたで!」
ゾムは重厚な扉を開けて言った。
ノックとかしなくていいのか。あと私の心の準備もさせてほしかった。ついでに私、総統にここまで無礼なことを出来るゾムに敬語も敬称もなしで喋ってるけどいいのだろうか。本人はいいと言っていたけれど。
しかし目の前の光景を見てぐるぐると考えていたことはすべて吹っ飛んでしまった。
壁一面のガラス窓から外を見ていたらしい彼。振り向いた顔は精巧な人形のようで、その金の髪は日の光を受けて輝いていた。美しく、そして荘厳だ。宗教画とかにありそうだな、なんて頭の片隅で考える。
「よく来たな。我々国総統、グルッペン・フューラーだ。我々は貴方を歓迎しよう。」
その声ではっとして私は姿勢を下げようとしたが止められた。目の前の総統様に止められるのはまだ分かるけどゾムが「こんなやつにそんなんせんでええって!」と言ってたのはどうなんだろう。
「お初にお目にかかります。Aと申します。フリーで機械・武器関連の何でも屋のようなことをしております。」
gr「そんなに堅苦しくなる必要はないゾ!」
「しかし、」
gr「ふむ、……A嬢、甘い物は好きか?」
「へ、ええ、まぁ……。」
gr「よし!お茶会をするゾ!」
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タイトル考えるの難しい
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ツネキ - お話のつなぎ方、お上手ですね…。いいな…。私の場合、文章を書こうとしても話がコロコロと変わってしまって…。それプラス話の繋ぎ方がどうにも下手くそで、へんな文章が出来上がってしまうんですよね…。尊敬です…!! (2020年3月11日 5時) (レス) id: b7a49d6e6e (このIDを非表示/違反報告)
こは(プロフ) - 雪兎さん» 雪兎様、応援とご心配ありがとうございます。全然無理はしていないので大丈夫ですよ!拙い作品ではございますが、これからも楽しんでもらえると幸いです*^^* (2019年12月5日 23時) (レス) id: ce808de654 (このIDを非表示/違反報告)
雪兎(プロフ) - いつもいつもお疲れ様です。これからも頑張って下さいね!応援してます!あっ、無理は禁物ですからね!お体に気をつけて下さいね? (2019年12月5日 20時) (レス) id: 2fbdad1c3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こは | 作成日時:2019年11月23日 20時