16.爆撃にはご注意ください ページ16
そんなこんなで-正直なところ私はまったく意味が分かっていないけれど-総統様とお茶会をすることになった。
ちなみにゾムは早々に赤マフラーの人に連れ去られていった。1週間も私のところにいたから仕事が溜まっているらしい。
それにしても鮮やかな手腕だった。声をかける暇もなかった。でも目の下に隈があったし総統様にもいくつか小言や注意を言っていたから多分苦労しているんだろうな。滞在中に機会があればなにかマッサージ器具でも作って差し上げようかな。
さて、話を現在進行形で私を困らせているお茶会に戻そう。
先ほどから彼がする話は過去の戦争や紛争で使われた作戦についてであった。
私は戦争が特別好きというわけではない。けれど、技術というのは往々にして戦争とともに発展してきているし、このご時世1番技術が活躍するのも戦争なのである。要するに、技術に詳しくなると自然と戦争にも詳しくなるのである。
少なくとも私はそうだったので、コアな話にもついていってしまっている。そして、それは彼のお気に召したらしく、議論はどんどんヒートアップしていた。
いや本当になにしてるんだろう。もちろん私に一国のトップに逆らうほどの力はないので彼の気が済むまで付き合うしかないわけだが。彼の気が済んでくれるのはいつだろう。ははは。このチョコおいしいな。ははは。
しばらくして彼は満足したのか……いや確実にしてなさそうだけど、とりあえず一息ついたようだった。
gr「まさかここまでの話が出来るとは思わなかったゾ。さすがヘリオスだな。」
「へっ、……失礼しました、その名をご存じだったんですね。」
gr「流石に軽く調べさせてもらったからな。こんなに可愛らしいお嬢さんだとは思っていなかったが。」
ヘリオスというのは私の仕事時のいわばコードネームのようなものだ。自分で言うのもなんだが、最近はそこそこ有名になってきている。
ちなみにヘリオスというのは私が機械いじりに目覚めるきっかけとなったおもちゃのロボットの名前でもある。こう名乗っとけば幼なじみが生きてたら見つけてもらえるかな、なんて淡い期待をかけているわけだが、効果はいまひとつのようである。
そんなことを考えていた私の頭は、彼の口から発せられた爆弾によってまたしても吹っ飛んだ。
gr「よし！気に入ったゾ！A嬢、我々国の幹部になれ！」
17.突飛な彼と苦労する彼→←15.突撃！穏やか？ティーパーティー
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ツネキ - お話のつなぎ方、お上手ですね…。いいな…。私の場合、文章を書こうとしても話がコロコロと変わってしまって…。それプラス話の繋ぎ方がどうにも下手くそで、へんな文章が出来上がってしまうんですよね…。尊敬です…！！ (2020年3月11日 5時) (
レス) id: b7a49d6e6e (このIDを非表示/違反報告)
こは(プロフ) - 雪兎さん» 雪兎様、応援とご心配ありがとうございます。全然無理はしていないので大丈夫ですよ！拙い作品ではございますが、これからも楽しんでもらえると幸いです*^^* (2019年12月5日 23時) (レス) id: ce808de654 (このIDを非表示/違反報告)
雪兎(プロフ) - いつもいつもお疲れ様です。これからも頑張って下さいね！応援してます！あっ、無理は禁物ですからね！お体に気をつけて下さいね？ (2019年12月5日 20時) (レス) id: 2fbdad1c3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こは | 作成日時：2019年11月23日 20時
