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いつだっただろう。
それは当たり前になった。
そして父ちゃんが言う愛を受け入れるようになった。
カッターも、それによって流れる血も、
俺の安心できる材料になっていた。
『…光、光……』
『父ちゃん、見て。また1つできたよ』
狂っている。
それが当たり前だと思っていたのだから。
だけど、俺たちは死ななかった。
死にそうで死なない。
そんな生活が長く続いた。
だが、それは急に終わりを迎えた。
ある日、大勢の大人が家に来た。
彼らは役所の人間だと名乗った。
来た理由は様々で。
俺が学校に行ってないから、
税金が納められてないから、
近隣住民から通報があったから……
家の有様を見た大人たちは驚愕した。
そして、俺と父ちゃんは引き離された。
俺は精神科病院に入院させられた。
血を見れないことへのストレスがキツかったことは
とてもよく覚えてる。
少しでも自分を傷つけられそうなものは
いっさい与えられなかった。
逃げたくて逃げたくて暴れ回った。
それでも逃げられなかった。
治療の甲斐あってか、
いつしか自分を傷つけなくなった。
でも、どうしてもストレスが溜まると血が恋しくなる。
お気に入りの屋上でのんびり空を眺めることで
少しは緩和されていたけど、それにも限界はあった。
そんなときは精神安定剤をもらう。
それが新しい当たり前だった。
ある日、いつものように屋上に行くと
俺の特等席に座って空を眺めてるお兄さんがいた。
時折膝に乗せたスケッチブックに何か書き込んで、
またぼーっと空を眺める。
その人が智兄ちゃんだった。
『…そこ、ひかの特等席なんだけど』
『んー？おお、そうか。ごめんな』
『まぁいいけど…兄ちゃん、何してんの？』
『空見てるんだ。ここはいい景色だしなぁ』
『でしょ！？ひかのお気に入りなんだよ』
『お、いいセンスしてるなぁ』
『ねえ、その絵は？』
『これ？見てみるか？』
確かそんな会話がきっかけだった。
少しずつ仲良くなって、その後改めて言われた。
一緒においで、と。
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るち(プロフ) - 離音さん» お返事遅くなり申し訳ございません。貴重なご意見ありがとうございます。前向きに検討しようと思いますので今しばらくお待ちくださいませ (2021年2月3日 10時) (
レス) id: b87c1b1bc7 (このIDを非表示/違反報告)
離音(プロフ) - 続編見たいです！このお話大好きで、…とっても面白かったので^ ^でも、あくまで個人の意見なので…作者さまがやりたいと思ったらやればいいと思いますけど^ ^（上から目線ですみませんm(_ _)m） (2021年1月14日 17時) (レス) id: 1c102abba4 (このIDを非表示/違反報告)
るち(プロフ) - 愛ingJUMPさん» 裏で引っかかったことないんですけど……（笑）とりあえずそれを消して解除申請するしかないですね…… (2019年9月26日 6時) (レス) id: f268181383 (このIDを非表示/違反報告)
愛ingJUMP(プロフ) - るちさん» ねね、Rの解除ってどやってするん？（悟って笑）裏って言葉が原因ワードらしいけど裏って言葉を言い換えるにもわからんし…って迷っどったとこ笑 とりあえず更新だけしてる笑 (2019年9月25日 22時) (レス) id: 821ef3672a (このIDを非表示/違反報告)
るち(プロフ) - 愛ingJUMPさん» わー！お久しぶりです〜！もちろん覚えてますよ（笑）こちらこそこれからもよろしくお願いします！！ (2019年9月25日 20時) (レス) id: f268181383 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るち | 作成日時：2019年9月8日 14時
