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せめて涼介を傷つけられないように、
2人の間に入るようにして、涼介を抱きしめた。
父「何してるんだ！そこをどきなさい！」
「いやだ！涼介は絶対守る！」
「…大ちゃ〜ん、涼介〜、まだかかってるの〜？
…………って、どうした！？」
「あ、ヒカ…！」
父「チッ…また余計なのが……
今日は私も時間がないから、手を引くとしよう。
だが、次会ったときは……覚えておけ」
そう捨て台詞を吐いて涼介の父親は去っていった。
よほど怖かったのか、涼介の震えは止まらない。
いっそ気を失ってしまえれば楽なのだろうが、
大粒の涙を零しながら必死に立ってる。
「…大ちゃん、中に入って」
「うん。涼介、だっこしていい？」
反応は返ってこなかったけど
抱き上げさせてもらうと涼介がジタバタ暴れる。
「…ゃです！やめて、やめてください！……
もぉいやです…お願いします…許してくださぃ…」
過去のトラウマだろう。
そっとその場に下ろすと、
こちらを怯えた目で見て『ごめんなさい』と、
何度も繰り返しながら覚束無い足取りで
庭の隅の木の下に隠れながらうずくまって座った。
「…涼介……」
「大ちゃん、今はそっとしておこう？
ほら、中入って毛布持ってきてあげて。
このままじゃ風邪引いちゃうよ」
「ごめんヒカ……」
涼介を守れなかった。傷つけてしまった。
俺がもっと早く気づけていたら。
俺がもっと早く動いていたら。
俺がもっとちゃんと鍛えていたら。
俺がもっとちゃんと涼介の気持ちになっていたら。
涼介があんな風になることはなかったんだ。
「くそ……！」
壁を拳で強く殴った。手が反動でジンジンする。
ヒカが俺の背中を優しく叩いて、
横をとおりすぎていった。
ふと見上げた空には嫌な雲が漂っていた。
雨、降りそうだな。
「…涼介、さっきはごめんな。寒いだろ？
毛布持ってきたよ。あと傘も……」
うずくまって震えたまま、何も答えない。
そっと肩に毛布をかけると一瞬ビクッとして、
毛布をぎゅっと握りしめた。
その指先すら震えてて、過去のトラウマの
恐ろしさを知る。
「あ、雨……」
やっぱり降ってきた。
ヒカ曰く、通り雨だからすぐに止むって。
大きめの傘を持ってきたから、それを涼介の上に
指しておいてやる。
「涼介、風邪引いちゃうよ。中入らない？」
反応は返ってこない。
かといって触れるのはもっとダメだから、
俺はその少し前に座る。
こういう時に気の利いた一言でも言えたら……
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るち(プロフ) - 離音さん» お返事遅くなり申し訳ございません。貴重なご意見ありがとうございます。前向きに検討しようと思いますので今しばらくお待ちくださいませ (2021年2月3日 10時) (
レス) id: b87c1b1bc7 (このIDを非表示/違反報告)
離音(プロフ) - 続編見たいです！このお話大好きで、…とっても面白かったので^ ^でも、あくまで個人の意見なので…作者さまがやりたいと思ったらやればいいと思いますけど^ ^（上から目線ですみませんm(_ _)m） (2021年1月14日 17時) (レス) id: 1c102abba4 (このIDを非表示/違反報告)
るち(プロフ) - 愛ingJUMPさん» 裏で引っかかったことないんですけど……（笑）とりあえずそれを消して解除申請するしかないですね…… (2019年9月26日 6時) (レス) id: f268181383 (このIDを非表示/違反報告)
愛ingJUMP(プロフ) - るちさん» ねね、Rの解除ってどやってするん？（悟って笑）裏って言葉が原因ワードらしいけど裏って言葉を言い換えるにもわからんし…って迷っどったとこ笑 とりあえず更新だけしてる笑 (2019年9月25日 22時) (レス) id: 821ef3672a (このIDを非表示/違反報告)
るち(プロフ) - 愛ingJUMPさん» わー！お久しぶりです〜！もちろん覚えてますよ（笑）こちらこそこれからもよろしくお願いします！！ (2019年9月25日 20時) (レス) id: f268181383 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るち | 作成日時：2019年9月8日 14時
