〜りょうすけの過去〜 ページ25
僕のお母さんが死んだのは5歳になる前だった……
お母さんの顔すら覚えてない。
ただ、亡くなる直前にこう言われたことだけは
ずっと忘れられなかった。
『お父さんを支えてあげて。あの人は寂しい人だから』
でも、お父さんは僕に近づかなかった。
お父さんはなかなか帰ってこない。
帰って来ても夜遅くて、会うことがなかった。
僕はお父さんが置いていったらしい
菓子パンを食べて育った。
だから、長い間、人の作った料理を、
温かい食べ物を食べていない。
5歳半を迎えた頃、お父さんが久しぶりに早い時間に
家に帰ってきた。
すごく嬉しくて、でも緊張して、
とりあえずお母さんに言われた通り、
お父さんに声をかけた。
『おかえりなさい、お父さん』
って。
その日は昔お母さんに教わった卵焼きを作った。
でも、お父さんは何も言ってくれなかった。
それでも、その日から定期的に食材を買って来て
くれるようになった。
お母さんが僕のために読み仮名をふってくれた
オリジナルの料理本とにらめっこして、
一生懸命作った。
そんなある日、お父さんが1日家にいる、と
言ってきた日があった。
その日が、僕の悪夢の始まりだった。
最初は普通に話してた。
お父さんがなかなか帰って来れないのは
お仕事が大変だからなんだって。
社長さんだから、お金ならいっぱいあるけど、
休む時間はあまりないって言ってた。
『お前は普段何をしてる？』
お父さんは僕の名前を呼ばなかった。
いつもお前、だった。
僕が料理の練習をしてると答えたら、
腕前を見せて見ろと言われた。
びっくりした。お父さんは僕に無関心だったから。
もちろん、一生懸命作った。
お父さんに褒めてもらいたい一心で。
『…アイツの味、だな』
お母さんの味。お父さんはそう言ってくれた。
それが嬉しくて、お父さんにまとわりついてた。
お母さんが亡くなってから、ずっと1人で寝ていて
寂しかった僕はお父さんに一緒に寝ようと
お願いして、2人で寝れることになった。
よく考えて見れば、お父さんと一緒に寝るなんて
初めてのことだったから、
とても嬉しくて、飛び上がりそうだった。
その時、ふとお母さんに言われたことを思い出した。
『お父さん、お母さんがお父さんは
寂しい人だから、支えてあげてって言ってたの。
僕に出来ることある？お父さんと一緒にいたいな』
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るち(プロフ) - よしりんさん» もし、今日解除されなかったら上げ直しするので、夕方までお待ちください（笑） (2019年8月7日 7時) (
レス) id: f268181383 (このIDを非表示/違反報告)
よしりん(プロフ) - るちさん» 気をつけてもなるときよくありますよね笑笑 はーい、自分も気をつけなくちゃ、！ (2019年8月7日 0時) (レス) id: a57dd735da (このIDを非表示/違反報告)
るち(プロフ) - よしりんさん» なるべく気をつけるようにはしてたんですけど……やらかしちゃいましたね（笑）まぁ以後気をつけます（笑） (2019年8月6日 20時) (レス) id: f268181383 (このIDを非表示/違反報告)
よしりん(プロフ) - るちさん» あぁ、あるあるですよね笑 自分もBのL作ろうとしたらフラグ立っちゃって更新できない状況になっちゃいました…笑 今は無事？更新出来てるんですけどね、！ (2019年8月6日 19時) (レス) id: a57dd735da (このIDを非表示/違反報告)
るち(プロフ) - よしりんさん» ごめんなさい！なんか強制フラグたてられました……今解除申請中なんで、明日の午後にまた試して見てください (2019年8月6日 18時) (レス) id: f268181383 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るち | 作成日時：2019年7月17日 16時
