好きって言いたい〜過去編〜 ページ10
薮 side
今日も侑李とご飯。
涼介と仲良しの侑李は涼介同様、とてもかわいい。
「宏太、これおいしいよ」
「あ、本当だ!美味いなぁ」
…涼介のことも、誘えたらなぁ……
それ以前に誘ってくれないかな……
侑李みたいに『ご飯奢って〜』って。
「あ、あのね。宏太に話があるの」
「ん?改まってどうした?」
「…僕、涼介が好きなんだ」
「え……」
何かがバキバキと音を立てて壊れる感覚だった。
やっぱり…侑李も涼介が好きだったんだ。
両思いなのかな……
「だからね、本当は今日でもいいんだけど、……明日、涼介と遊ぶ約束してるからその時に告白しようと思ってるの」
「…そうか。でも、なんで俺に?」
「…だって、宏太も涼介のこと好きでしょ?」
バレてたか。やっぱりよく見てるな。
「…こうやって話してる間に告白しに行けばよかったのに」
「だから、宣戦布告!ちゃんと言っておきたかったの!」
涼介も…侑李の方が好きだよな。
常に隣で笑いあってる2人だもんな。
俺なんかが……入れるわけがない。
「…ごちそうさま。宏太も、本当に好きなら自分から動かなくちゃダメだよ?そうじゃないと…僕が涼介を奪うから」
「…あぁ。わかってる」
「……宏太、本当に大人なら、自分で動かないとカッコ悪いよ」
「……ごめんな、侑李…やっぱり俺、お前にアイツを渡したくないわ」
侑李に今日のご飯の金を渡して、店から飛び出した。
タクシーを捕まえて、俺の家まで飛ばさせる。
宏太涼介、今どこ?会いたい
送ったメールになかなか返信はつかなくて、
電話をかけても出てくれない。
タクシーが家まで送り届けてくれて、お金を払ってすぐに降りる。
すると……
「……涼介?」
俺の家の前に、涼介がうずくまって座っていた。
「…薮ちゃん……」
暖かい季節とはいえ、夜にこんな所にいれば体も冷える。
「…涼介、とりあえず上がれ。風呂、入って」
「……ごめんね…」
冷えた体をちょっとでも温められるように、肩を抱く。
急いで風呂をわかせて、涼介を風呂に押し込む。
それにしても、なんで涼介はここに?
メールも電話も反応しないってことは携帯持ってないのか?
「…お風呂、ありがとう」
「あ、あぁ…早かったな」
でも、ちょうどいい。
こんな形でなんてずるいかもだけど、今伝えよう。
「「あの、…!」」
「…薮ちゃん、先でいいよ」
「…ありがと……涼介、お前に伝えたいことがあるんだ」
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よしりん(プロフ) - るちさん» ヾノ≧∀≦)イエイエ! あいよ〜、!帝王様×ツンデレって最高すぎる笑 (2019年8月12日 11時) (レス) id: a57dd735da (このIDを非表示/違反報告)
るち(プロフ) - よしりんさん» ありがとうございます!お盆休みが終わり次第、更新できる予定なので少しだけお待ちください(笑) (2019年8月12日 10時) (レス) id: f268181383 (このIDを非表示/違反報告)
よしりん(プロフ) - るちさん» よっしゃ← えっと、山田様が家に帰宅すると帝王様が急に深い方のキス始めて、それに山田様は抵抗するが帝王様には抵抗出来ず、抵抗した罰として拘束&放置プレイをするって感じで← 語彙力ない!ごめん! (2019年8月12日 0時) (レス) id: a57dd735da (このIDを非表示/違反報告)
るち(プロフ) - よしりんさん» もちろんです!← (2019年8月12日 0時) (レス) id: f268181383 (このIDを非表示/違反報告)
よしりん(プロフ) - るちさん» ありますよ、!(一応?)裏系でおけ? (2019年8月11日 23時) (レス) id: a57dd735da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るち | 作成日時:2019年8月6日 8時