好きって言いたい〜過去編〜 ページ9
山田 side
昨日は圭人に一晩中付き合ってもらってちょっとだけスッキリした。
あんなにうじうじしてても、文句一つ言わず、付き合ってくれる圭人は本当に優しいと思う。
「涼介〜、ちょっといい？」
「ん？どうした、知念」
いいからいいからって手を引かれ、楽屋から出る。
「なんかあったの？」
「あのね、涼介に言いたいことがあって」
珍しい。知念がこんなに改まって言うなんて。
「僕ね、宏太のこと好きなの！
明日、宏太と遊ぶときに告白しようと思ってるんだ」
「……ぇ…」
やっぱり薮ちゃんのこと、好きだったんだ。
……そっか。そうだよね。やっぱりそうだったか。
「…なんで、それを俺に…？」
「だって、涼介だって宏太のこと好きでしょ？」
「……知ってたんだ」
「当然でしょ。僕は涼介のことなんてお見通しだもん」
「…そっか。知念はかわいいし、お似合いだと思うよ。
俺はもう諦めるように頑張るから…幸せになってね」
やばい、泣きそう……
今の俺、ちゃんと笑えてるかな……
「…それでいいの？わざわざ僕が教えてあげたのに？」
「だって、相手が知念なら俺に勝ち目なんてないだろ？薮ちゃんも俺なんかよりお前の方が好きだよ」
俺みたいな可愛げの無いやつより、知念の方が良いに決まってる。
「……へぇ…涼介の意気地無し。戦う前から諦めるなんて涼介らしくないね」
「…っ！！」
そうだ。確かに知念の言う通りだ。
やる前から諦めるなんて、俺らしくない。
…でも、これは……
「いいのね？僕はちゃんと宏太に告白するけど」
「………………」
「まぁ今日は何も出来ないけどね」
え、…
そういえばさっき、明日遊ぶ時にって言ってた。
なんで？さっき、今日もご飯に行く約束してたのに。
…………頑張ってみようかな。
知念より先に…伝えたい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 259人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
よしりん(プロフ) - るちさん» ヾﾉ≧∀≦)ｲｴｲｴ! あいよ〜、！帝王様×ツンデレって最高すぎる笑 (2019年8月12日 11時) (
レス) id: a57dd735da (このIDを非表示/違反報告)
るち(プロフ) - よしりんさん» ありがとうございます！お盆休みが終わり次第、更新できる予定なので少しだけお待ちください（笑） (2019年8月12日 10時) (レス) id: f268181383 (このIDを非表示/違反報告)
よしりん(プロフ) - るちさん» よっしゃ← えっと、山田様が家に帰宅すると帝王様が急に深い方のキス始めて、それに山田様は抵抗するが帝王様には抵抗出来ず、抵抗した罰として拘束＆放置プレイをするって感じで← 語彙力ない！ごめん！ (2019年8月12日 0時) (レス) id: a57dd735da (このIDを非表示/違反報告)
るち(プロフ) - よしりんさん» もちろんです！← (2019年8月12日 0時) (レス) id: f268181383 (このIDを非表示/違反報告)
よしりん(プロフ) - るちさん» ありますよ、！（一応？）裏系でおけ？ (2019年8月11日 23時) (レス) id: a57dd735da (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：るち | 作成日時：2019年8月6日 8時
