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取引 ページ7

「レオナ・キングスカラー。夕焼けの草原の第二王子。」

キングスカラーはあからさまに嫌な顔をした

特に、第二王子と言ったところでだ

成る程・・・

王になれないこと、第二王子だからと
下に見られること、、、

その他もろもろにコンプレックスを抱いているのだろう

第二王子は努力しても、第一王子がいるかぎり
王にはなれないからな


「俺に何のようだ。早くいえ」

怒りが混じっている声で
キングスカラーはギロリとこちらを
睨みつけた


後ろにたっているジャミルが
俺にそんな態度を取っているキングスカラーに
殺気を漏らす

「(この!!コノヤロウ!!カリム様になんて口の聞き方!!!
舐めた態度を取りやがってー!!今すぐ殴りつけたいッ!
でも、カリム様は大人しく待っていろと仰られたからーーッ。)」


「ああ、では単刀直入に言おう。


ーー俺と取引をしてくれ」

「は?取引だぁ?」

意味が分からないという風に首を傾げる
キングスカラーに、俺は言葉を続けた

「そうだ。将来の取引先として話しかけさせては
もらった」

「んなもん、俺にメリットでもあるのかよ?」

「当たり前だろう?取引に応じてくれたら
貴様を一国の王にしてやろう」


キングスカラーは、王という言葉に
少し目を輝かせたが、直ぐに先ほどの
怒りをにじませた表情に戻る

「俺をおちょくってるのか?だいたい、アジームのお坊ちゃんが
嫌われ者の第二王子にそんな取引を持ちかける
意味が分からない。

脳内お花畑の第一王子のとこへ行けばいいじゃねえか」


「俺は貴様がいいと言っている」


「(クソォーーー!!!羨ましい!俺もカリム様に
そんなこと言われたい!)」

「ハッ!どうせ騙して陥れるつもりだろう?
それとも、王族と言う肩書き目当てか?
マドルや財宝を狙ってんのか?」

その三つのうち二つはあってる
うっかり漏れそうになった言葉を慌てて飲み込む

「ならば、俺が貴様レオナ・キングスカラーに取引を
持ち込んだ理由を話してやろう。


一つ目。
俺は努力をする奴は嫌いじゃない。
あきらめない奴もだ

貴様は認めてもらおうと努力を
していることを俺は知っている

なお、後数年で兄が王になると分かっていても
諦めないその姿勢、

俺は気に入った


二つ目。
正直言って、お前の兄である
フェレナ・キングスカラーは個人的に
苦手だからだ

国民の為に、と尽くすことはいいが
考え方が甘すぎる

あいつはスラムの状況を知らないのか?

裏までしっかり目を通してこそ
真の王だと、俺は思う。

交渉成立→←友(獲物)



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(プロフ) - 続きが速く見たいです (2022年10月28日 15時) (レス) @page19 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
楼零(プロフ) - いつもとても楽しく読ませて頂いております。成り代わり等は苦手でしたがこの作品はとても見やすく楽しいです。これからも作者様のスピードで更新頑張ってください。 (2020年10月31日 21時) (レス) id: 1eefcd7535 (このIDを非表示/違反報告)
望月 - 3番お願いします!! (2020年10月8日 19時) (レス) id: 22a2fe6d6b (このIDを非表示/違反報告)
十六夜 - 2番読みたいです…!!いつも楽しく読ませて頂いています!更新頑張って下さい!! (2020年10月8日 19時) (レス) id: e7463c2392 (このIDを非表示/違反報告)
綿菓子 - アンケートは1希望です! (2020年10月8日 16時) (レス) id: 80159fc2f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:he | 作成日時:2020年8月29日 16時

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