妖精が壊れた世界 (ページ41)

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裕翔side

【三好が死んだ理由分かったかもしれないって本当ですか】

宏太「はい。でも確実では無いです。僕達の結論として出させて頂きます」

【はい。お願いします】

俺自身をみんなにぶちまけて２日後。三好さんは山上さんに恋心を抱いていたんじゃないかって仮説を立ててより深く調べると、三好さんの家から何通もの山上さんへ宛てたラブレターだったりプレゼントがでてきた。俺らは仮説の通りだと判断して報告することにした

【そんな…三好が俺を､気づかなかった】

雄也「こちらは三好さんのお宅を調べた時に出てきた山上さん宛のお手紙とプレゼントです。こういったことから僕らは三好さんは山上さんへの恋心を隠すため、蓋をするために自分の身と一緒に…と考えています」

【そんな…俺こんなにも一緒に居たのに気づいてやれなかった。俺が気づいてやれてたらもしかしたら三好は…】

「山上さんそれは違います。実は僕も同じ理由で大切な人を失いました。当時は自分を憎みました。なんで気づかないんだって…みっともない自分の性格も自己中な自分も全部嫌で。俺がその人を殺したんだとそう思って生きてきました。でもそれは違う。確かに自分が気づいていたら…なにかしてあげてたらまだ生きていたのかもしれません。でももう失ってしまったら戻ってきません。だから彼らの気持ちから俺のせいだと背を向けて逃げるんじゃなくてきちんと向き合って彼と…三好さんと一緒に前に進むんです。」

そうこれはJUMPのみんなが俺に伝えてくれたこと。だから次は俺が、俺が経験したことでまた他の人を助けれるなら

「本当に大切だと思うならよくその人のことを見て、話を聞いてあげて。相手の思いをきちんと受け止めて…それが俺らにできることだと思います｡これからも忘れることは無いと思います。現に俺がそうですから…でも俺の中でその人は､山上さんの中で三好さんは生きてます。自負の念に押し込まれるのではなくて一緒に前を向いて進むことは出来る。たぶん三好さんもそれを望んでます」

【そう、ですよね…ありが、どうございます】

今は泣いてもいいんです。でもどうかこれからは自分のせいだと追い込まず、山上さんの中にいる三好さんと一緒に笑って過ごせる日が必ず来ます。