片腕のないシンデレラ

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宏太side








｢大ちゃん!!!!｣






母｢宏太､追いかけなくていい｣






｢でも．．．｣









思い返せばそうだった。大ちゃんの5歳の誕生日｡その日は俺らの小学校の入学式と被ってて、大ちゃんと俺の入金祝いとしてお祝いしたけど、結局周りの大人も俺らの入金祝いでのプレゼントばかりで大ちゃんへの誕生日プレゼントそんななかった気がする｡でも俺らは浮かれてそんなことすら忘れてた。









小さい時も俺らがだいたい下の4人についてだいたい2人組に別れてそれぞれ遊んでたから大貴は1人でずっと遊んでたし。クリスマスも大貴だけお願いしてたものじゃなくて､でも俺らにはちゃんとお願いしたものが届いたり｡俺らもそうだったのかも．．．思い返せば思い当たることが多くて、泣いたらダメなのに、俺が泣きそうになる









雄也｢大貴は多分小さい頃からここにいるよって｡俺も見てってずっと叫んでたんだと思う。でも俺らは浮かれて、自分のことにしか興味なくてずっと我慢させてたんだ。｣







圭人｢大ちゃんが笑わなくなったりしたのってさ｣






慧｢多分諦めてたんだと思う．．．もういいやって｡ここに居る意味を｡だからここにいるよって証明するために沢山笑って、明るくみんな接してたけどやる意味が無くなったんだよ。そしたら多分普通に笑うことすら出来なくなったんだと思う｣






侑李｢勝手に大貴なら出来る､我慢できる､許してくれるって思い込んでて．．．無理させてたんだ｣








光｢飛び降りた時にさ､俺らめっちゃ大ちゃんに怒ったじゃん。どんな思いで聞いてたんだろ。｣








母｢あなた達あの子に同情なんてしなくていいのよ。あの子いつもそうじゃない。心配かけて周りの人が全部悪いって勝手に思い込んで、｣








侑李｢涼介!!｣









涼介｢俺、大ちゃん連れ戻してくる。大ちゃんは家族だから、居なくなったりしたら嫌だもん。大切な兄弟だから｣









｢．．．俺も探す。｣








大ちゃんごめん｡ちゃんと謝らせて？だから帰ってきてよ

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