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Aside
組織のアジトに1日泊まり、早速ジンからバーボンとの任務を与えられた。
その任務は組織に必要なプログラムソフトの取引で、すんなりと任務は完了した。
今日は私の車でバーボンと一緒に取引先に向かったため、バーボンを助手席に乗せた後に盗聴器がないかを調べて話を切り出した。
『.......ジンが降谷を怪しんでる。』
「なぜですか?」
『組織の仕事を与えてないのにやたら傷が多いって。』
「.......すみません」
『私は探りをいれるよう頼まれた。.......これからゼロでの任務には最前線に立つことを控えて?』
「それはAさんも同じでは?この前だって大怪我したじゃないですか。」
『あの時だけね。組織には階段から落ちたって説明したから大丈夫だよ』
「.......気をつけてください。僕らにはAさんが必要なんですから」
『あはは、善処する』
夜の景色を眺めながらゆっくりと車を発進させた。
「組織のメンバーは僕らが入ったときより随分減りました。」
『それは、仲間を含めて?』
「.......はい。そろそろですかね」
『.......そうだね。組織壊滅計画はもうそろそろ始めるときだね。』
降谷は窓から見える景色を見ながら、思いの外素朴な質問ぶつけた。
「組織が壊滅したら何がしたいですか?」
『んー、そうだなぁ。旅行に行きたいかも』
「Aさんらしいですね」
『ちょっと、笑わないでよ〜!降谷は?』
暫く私の発言に笑っていた降谷は急に真剣な顔をして、私を見つめた。
「好きな人に、告白します。」
『.......そっか。成功したらお祝いしてあげるね?』
「是非、お願いします」
好きな人、いたんだ。
胸がちくりと傷んだ。
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夜空 -Night Sky-(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!続き楽しみにしてます! (2020年6月8日 10時) (レス) id: 2b2a41cc61 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 108話に誤字がありました。「芋ずる式」ではなく、「芋づる式」です。 (2019年8月3日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:コハル | 作成日時:2019年7月13日 20時