48 ページ48
Aside
「.......自分で消すこともあるのか」
消す、つまり組織でミスティとしてのことだ。
『まあ、たまに。最近はジンがあまり私にはさせないけど』
「ジンが？」
『うん』
「お前のことを相当気に入ってるようだな」
『.......でも、最後には裏切らなきゃいけない。』
だって私は公安だから。
組織のメンバーと話すのは優しいし、笑わせてくれるし楽しい。
でも、人を殺める行為は許せない。
罪のない人を殺めることは許されるべきではない。
「心が痛むか？」
『まあ、人間だもん』
『それに、組織壊滅の為には多くの犠牲を伴うと思う』
「.......そうだな」
『でも、絶対私の部下達は死なせないし赤井も死なせない』
私、だいぶ酔ってるよね。
あんまり酔うことないから感覚がいまいちわからないけど。
「ホォー、.......だが俺はAに守られるほど弱くない」
『.......それもそうね』
「Aは俺が守ってやる」
『.......赤井に守られるほどもう弱くないよ』
「俺が守りたいって言ってるんだ、大人しく守られてろ」
ぽんぽん、と頭を撫でられて昔の組織の頃を思い出す。
いつもスナイプの練習をして、的のど真ん中に当たればよくやった、と言っていつも頭を優しく撫でてくれる。
懐かしいななんて思いながらカクテルを飲み進めていく。
赤井も酔って守ってやる、なんて言ってるんだろうな。寝てしまえば忘れてるだろう。
もう真夜中の12時を過ぎた。駅から少し離れたここから歩いても終電間に合わない。
予想が現実になった。
もう時間なんて忘れて飲もう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 550人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
明里香(プロフ) - 47話に誤字がありました。「そうんなことない」ではなく、「そんなことない」です。 (2019年4月21日 0時) (携帯から) (
レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
咲羅 - コメント失礼します。中々降谷さんの上司設定は見ないので作ってくださりありがとうございます！とても面白いです、更新頑張ってください。コメント残してすみませんでした…… (2019年3月31日 0時) (レス) id: 2922ef075c (このIDを非表示/違反報告)
和美/美香 - 初めまして、続き頑張って下さい。初コメ (2019年3月30日 22時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：コハル | 作成日時：2019年3月29日 22時
