降谷零の上司【名探偵コナン】

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「.......ふ、降谷さん？？」



日付は変わって今日Aさんが恐らく男と何かしらの約束をした日である。



「.......なんだ」

「ﾋｯ」




今日のAさんの様子を聞いて欲しい。



まず、髪型だ。

いつもはひとつに結んでいるのにおろしている。かわいいけど。


靴もそうだ。

今まで見たことない少しヒールの高い靴。
でもゼロの雰囲気を乱すことのない高さ。
品があるもの。白い靴も似合っている。




そして、大問題はピアスだ。


普段は小さいピアスだが、今日は違った。
髪の毛の間からちらりと覗く揺れるピアス。

あの時、沖矢昴から貰ったもの。




つまり、今日は恐らく沖矢昴との約束があるということだ。

くそ、沖矢昴なんなんだあいつは。




「Aさん、今日いつもと違いますね？」

『えへへ、わかる？』

「わかりますよ！」


市川がAさんに話しかける。

するとAさんは少し嬉しそうに市川の方を向く。


「デートですか？？」

『いやいやいや、ただご飯食べるだけ！』

「絶対違いますよね！！！デートですよね！！」

『ご飯だけだってば〜！』



若いっていいな。

なんか多少踏み込んで聞けそうだし。


自分の年齢を少し恨んだ。






「少し出てくる。」




俺は風見にそう言って、自販機の方へ向かった。

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