【文スト】 名探偵ノ恋事情 【江戸川乱歩】

恋事情 12 ページ16

『乱歩さん、事件の資料ここに置いときますのでちゃんと行ってきてくださいね。』


そう言い乱歩さんの机に資料を置くが、名探偵は素直に行くはずもなく


「Aが来てくれるなら行ってあげてもいいけど、」


結局ついていく羽目になるのだ。


『はいはいわかりましたよ、じゃあ国木田さんちょっと行ってきます。』


「ああ、」


そう言って、探偵社のドアから出ようとすると与謝野さんに声をかけられた。


「おや、A こういうことに関しては初々しいね、」


『与謝野さん、こういうことに関しては、は余計です 』


探偵社の人は本当に人をからかうのが好きなんだなと改めて思う………えっ、ちょっと待って



『与謝野さんなんで知ってるんですかっ、誰にも言ってないはずなのに』


「そりゃわかるさあの、名探偵が朝から上機嫌ときたらもう、

Aとつｋ『わぁぁぁぁ 与謝野さんストップ』なんだい、そんなに知られたくなかったのかィ、」


『だってなんか恥ずかしいじゃないですか しかも、もし

太宰さんやナオミちゃんにしられでもしたら………』


本当に最悪である。


「呼んだかい、」

そんなこんなしていると、背後から笑顔の太宰さんが現れる。

「今夜は、お祝いですわね、」

なっ、ナオミちゃんまで………

一番起きてほしくないことは、簡単に起きてしまうのだとこの日知った。

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