【文スト】 名探偵ノ恋事情 【江戸川乱歩】

恋事情 29 ページ33

現在午前5時半

久しぶりに目覚ましをかけずに眼が覚める。




起きて朝食を作ろうと思ったものの、

寝起きで体が動かないのでしばらくぼーっとしていた。




すると、先刻から何もいないはずのベッドの上で、シーツが動いているのだ。

一瞬、どうするか迷ったが、勢いよくシーツをめくった。

すると………





『ふぇっ、ら、乱歩さん⁉ どっ、どうしてここに？』



乱歩さんはふぁーっと欠伸をしながらベッドから出でくる。




「どうしてって、昨夜からずっといるじゃん、」




そう言われて、私は、忘れた記憶………いや、

忘れようとしていた記憶を掘り起こす。




一分も経たないうちに思い出し、恥ずかしさで顔が暑くなっていく。

そんな顔を見られたくなくて、顔をそむけた。




「A」



『なんですっ……んっ………///』



名前を呼ばれて振り向いた瞬間、深く接吻される。





『ら……んぽさっ……ん…///』


「さん付けは禁止でしょ、」


そう言って乱歩さんはさらに激しく接吻をする。



『らっ……らんぽ…………///』



私がそう言うと乱歩さんはそっと唇を離す。



「流石A、やればできるじゃん、」




乱歩さんはニヤリと笑った。

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