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エッグ型の/Yuzuru ページ1

「またやっちゃった」

結「今回も中々やらかしたよね」
「酷い!こっちは真剣に考えてんのに!」
夕暮れ時の帰り道、隣では幼馴染みの結弦がはははと悪魔みたいな笑いを浮かべている。

私は元々人付き合いが苦手で、素っ気なく返してしまうことから人から避けられていた。
一部にはなんか変な言い方されてたりするらしいけど、私は皆と話したい。

なのに、話しかけられると脳が真っ白になってなにも言えなくなってしまう。
結弦くらいだ、こんな風に話せるのなんて。

結「まぁ直せないもんは仕方ないんじゃない?」
「仕方なくない。結弦は周りに人が居るからそんなこと言えるのよ」
スケートの世界で有名な結弦は、いつも周りに人がいる。
なのにどうして私なんかに構うんだろう、そろそろファンクラブの女子に絞め殺されるんじゃない?
うだうだと思考していると、結弦は私のちょっと上で笑う。

背だけ大きくなって、中身はこんなに意地悪。

「なによ」
結「いや、面白いなぁと思って」
殴ってやろうか。その綺麗な肌にアザつけてあげましょうか?
結「そう怒らないで、これあげるよ」
結弦はそう言って、私の掌に冷たいなにかを乗せた。
それを見てみると、夕日にキラリと反射するシルバーのネックレス。
ペンダントトップには、卵形の可愛らしいチャーム。

「珍しい形...可愛い」
自然と顔は綻んだ。
結「それ、人との交友関係を良くする意味が込められてるんだって」
結弦はそう言って、頑張んなよと声をかけてくれる。

「ゆ、結弦...ありがとう、頑張る!」

結「うん。...でも、俺のこと疎かにしたら許さないからね」

そう言って、少し口を尖らせた。

私がぽかんとしている内に、彼はつかつかと先を歩いて置いてくよなんてまた意地悪に笑う。
私はまた顔を綻ばせて、待ってよなんて彼を追いかけた。

手中には、キラリと光るネックレス。

君は夢の中/Shoma→



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琥珀糖(プロフ) - ぬさん» リクエストありがとうございます。とても素敵なネタですね!頑張って書きます。これからもよろしくお願いします。 (2018年4月1日 22時) (レス) id: da50392b08 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀糖(プロフ) - astroyuzさん» コメントありがとうございます。主の性格には特に気を付けましたので、そう言って貰えると嬉しいです!これからもよろしくお願いします。 (2018年4月1日 22時) (レス) id: da50392b08 (このIDを非表示/違反報告)
- 昌磨君と幼なじみのスケーターさんでエキシビで昌磨君にプロポーズされる小説お願いします (2018年3月30日 8時) (携帯から) (レス) id: b271d24507 (このIDを非表示/違反報告)
astroyuz(プロフ) - 男主のお話がとても好きです。いい男なんだろうな、と楽しく拝読いたしました。ヒロイン嬢もおかわいらしく、癒やされました。この先の更新も楽しみにお待ち致しております。 (2018年3月28日 11時) (レス) id: afb95e6422 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀糖(プロフ) - なほなりさん» コメントありがとうございます、気付くのが遅れて申し訳ございません!そう褒めてもらえるととても嬉しいです!これからよろしくお願いします。 (2018年3月16日 17時) (レス) id: da50392b08 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:琥珀糖 | 作成日時:2018年2月25日 22時

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