2.女装 ページ2
「至さん、女装しません?」
至「やっぱお前も誉さんの弟だわ」
「変人って言いたいんですか。至さん顔綺麗なんだし使わせてくださいよー」
至「いや公演の時のメイクはいいけど、今関係無いだろ。デイリークエ消化に忙しいから無理」
スマホ画面から目を離さず、ひたすら目の前の敵を倒している。
ちょっと耳が赤い。
「いい案だと思ったんだけどな」
至「お前がするならいいよ」
「あ、俺がした時の写真ありますよ」
至「いやなんでだよ」
至さんは一瞬だけこちらを向くが、またすぐにスマホへと戻した。
「いや俺コスプレイヤーだし...って、前も言ったじゃないすか」
至「女装もしてるとは聞いてない」
俺が話を続けると、終わったのかスマホを落としてテーブルに置く。
お、終わったか。
俺は自分のスマホを至さんのほうへと見せた。
「ほら、俺可愛くない?」
いくつか、過去にやった女装写真をスクロールして見せていく。
至さんはへぇと表情を変えずに見ている。
「だからほら、行けます」
至「無理」
「んで今度の配信女装してやりましょ」
至「俺の声届いてる?」
俺は至さんの声を無視して、じゃあやりましょーと自分のスペースからメイクボックスを取ってくる。
至さんは諦めたような顔をして、はいはいと目を瞑った。
100人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:琥珀糖 | 作成日時:2018年4月5日 18時