140【考える事すら億劫で】 ページ13
「……？」
頭に疑問詞を浮かべながら目線だけ鏡花ちゃんに向ける。
鏡花ちゃんはホットミルクを一口飲むと、真面目な顔で口を開いた。
「誰にだってやる気の無い日は有る。それでも、今のAみたいにその状態が何日も続いているとなると、それは何か別の症状なんじゃないかって」
「成程……だるさって倦怠感とも言えるしね」
何か関係ない所で私の体調についての考察が始まってる。
まあそっか。私はこのままでも良いけど、いつまでもサボってるのは探偵社的にも良くないだろうし。
「何か最近変わった事とかあった？」
「…………わかんない」
口ではそう言っておきつつ、私の頭にあるのは一つだけ。
この前の中島の一件だ。
あの時の出来事は自分でもよく分かってない。
……私が、今生きているのかすらもよく分かってない。
カフェオレを一口飲む。
舌に広がるほんのりとした苦みに、今もしっかり呼吸をして生きているのだと思うことにした。
【縺阪％縺医ｋ縺九＞?】
机に突っ伏した私の耳に突然入ってきた声。
また頭だけを動かして軽く辺りを見回す。
でも目の前の二人とモンゴメリさん以外店内には居ない。
「何か言った？」
「いや、特に何も……？」
不思議そうな顔をして首を傾げる二人。
何かやけに聞き覚えのある声だったんだけど。
……気のせいだろうか。まあいっか。
「あ、忘れてたわ」
モンゴメリさんから数枚の書類が置かれる。
「変な人が来て、探偵社に依頼ですって。此処に来るだろうから渡してくれって」
「依頼？」
机に置かれた書類に中島が手を伸ばすと、モンゴメリさんは書類をひょいと持ち上げた。
「貴方にじゃないわ。そこのおチビさんによ」
そう言って向けられた視線の先に居るのは……
「私？」
目を微かに見開いた鏡花ちゃんだった。
「……えっと、これから依頼に行こうと思うんだけど……」
「Aは如何するの？」
席を立った二人に小さく手を振る。めんどくさい。
モンゴメリさんは私を見て小さく溜息を吐いた。
「じゃあ店番、頼んだわよ」
(モンゴメリさんも行くんだ……)
やがて高いベルの音が響いて、BGMのみが流れる店内はやけに静かになる。
……もうひと眠りしよ。
続く (更新停止中)
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アラモード(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (3月15日 19時) (
レス) @page13 id: f9e6be770b (このIDを非表示/違反報告)
りんご飴(プロフ) - うたねのどあさん» わ〜いつもありがとうございます〜！！私も書いていて本当に楽しいです！わりとこの後手探りなので頑張りますね……！ (1月18日 23時) (レス) @page10 id: 2b38128ef8 (このIDを非表示/違反報告)
うたねのどあ(プロフ) - 夢主ちゃんがメイン…！！お話の物語、展開とか本当に好きすぎます！！この先本当に楽しみです！！更新楽しみにお待ちしております！！ (1月17日 23時) (レス) @page10 id: d12e45b1fd (このIDを非表示/違反報告)
りんご飴(プロフ) - 星月ぱろあ@ろあ民🐈‍⬛さん» ありがとうございます！そこそこの長さなのに凄いです……！これからも頑張ります！ (1月2日 0時) (レス) id: 2b38128ef8 (このIDを非表示/違反報告)
星月ぱろあ@ろあ民🐈⬛ - 一気見しました。更新頑張ってください。 (12月31日 21時) (レス) @page5 id: f169115c31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんご飴 | 作成日時：2023年12月24日 21時
