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131【何処か不気味なその光】 ページ2

※若干のグ ロ表現あります




中島の声に現実に引き戻される。
頭上から迫る陰に咄嗟に飛びのいた。

「っ!?」

……しかし遅かった。
右足の太ももから先がチェーンに押しつぶされるような形で地面に埋まる。

(まずい、どうしよう……!)

全身から血の気が引いていく中でも必死に頭を回し、10は超える数のマシンガンを展開する。
ああ駄目だ、銃弾が間に合うか分からない。
そうこうしている間にも魔女の手は迫って来る。私の身長の何倍も大きい手。

胸元に輝くループタイの宝石を外し、大きく振りかぶる。

「中島ッ!!!」

背後の中島が無事にそれをキャッチしたのを視界の隅に入れる。
それと同時に響く発砲音と共に、私の視界は真っ黒に塗り潰された。





何重にも重なる発砲音が響いた後、僕達が居た空間はゆらゆらと揺れて消え去る。

「……A、ちゃん……?」

恐る恐る彼女の名前を呟いた。
空間が消えて、残ったのはAちゃんが集めていた黒い卵みたいなものと、
そこに倒れている……

震える足で『それ』の元へ進む。
これは何?違う、知っている筈だ。だってさっきまでずっと戦っていたんだから。
違う。分かってる。だけど、だけど……!!

目の前の血だまりの中にぐちゃぐちゃとしたモノが浮かんでいる。
虎の嗅覚で血の匂いが鮮明に脳を突いて、むせ返るような感覚に陥る。
辛うじて人間と分かるものは右脚ぐらいで、こんなの、まるで……

「Aちゃん!!」

喉が悲鳴を上げている。脳はソレを彼女だと認識するのを拒んでいる筈なのに、必死に彼女の名前を呼ぶ。
ああ拙い、早く与謝野さんに診せないと。駄目だ、もうこれは……
違う、諦めちゃいけない。でも、ああ、駄目だ……

思わずその場に膝を着く。膝の部分が紅く染まった。

すると突然、手の中から強い光が漏れ出る。

「これ、Aちゃんが投げた……」

黄緑色の宝石が光を放つ。
余りの眩さに目を閉じると、まもなくしてその光は消えた。

恐る恐る目を開くと、信じられない光景が目の前に広がっていた。

「Aちゃん!!」

目の前のむせ返るような血の類は一切姿かたちが見えず、僕がよく知っている姿のAちゃんが眠っているように地面に横たわっていた。

(早く与謝野さんに診せないと……!)

宝石と念のために黒い卵みたいなものもポケットの中にしまい込み、Aちゃんを抱えて走り出した。

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アラモード(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (3月15日 19時) (レス) @page13 id: f9e6be770b (このIDを非表示/違反報告)
りんご飴(プロフ) - うたねのどあさん» わ〜いつもありがとうございます〜!!私も書いていて本当に楽しいです!わりとこの後手探りなので頑張りますね……! (1月18日 23時) (レス) @page10 id: 2b38128ef8 (このIDを非表示/違反報告)
うたねのどあ(プロフ) - 夢主ちゃんがメイン…!!お話の物語、展開とか本当に好きすぎます!!この先本当に楽しみです!!更新楽しみにお待ちしております!! (1月17日 23時) (レス) @page10 id: d12e45b1fd (このIDを非表示/違反報告)
りんご飴(プロフ) - 星月ぱろあ@ろあ民🐈‍⬛さん» ありがとうございます!そこそこの長さなのに凄いです……!これからも頑張ります! (1月2日 0時) (レス) id: 2b38128ef8 (このIDを非表示/違反報告)
星月ぱろあ@ろあ民🐈‍⬛ - 一気見しました。更新頑張ってください。 (12月31日 21時) (レス) @page5 id: f169115c31 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りんご飴 | 作成日時:2023年12月24日 21時

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