冬夜の誕生日 前編 ページ41
「兄貴、誕生日おめでとう！」
「冬夜兄さん、誕生日おめでとう」
「ありがとな」
俺の名は神崎冬夜(かんざき とうや)、高校三年。
今日は１２月２５日。クリスマスであり、俺の誕生日でもある。
俺のことを「兄貴」と呼んでいるコイツは神崎黒炎(かんざき こくえん)。
正真正銘、俺と血の繋がりがある弟だ。
身長は百七五センチとそれなりには高いが、見た目は中学生に間違われるほど、かなり童顔。
俺のことを「冬夜兄さん」と言っているコイツは八神終夜(やがみしゅうや)。
身長は百八十センチで俺より二センチ低いが、それでも一般の高校生よりはかなり高い。
俺と血の繋がりはないが、中学の頃に助けたことがキッカケで、俺のことを兄のように慕っている。
そんな弟達に誕生日を祝ってもらえる俺は、幸せ者だと心から思う。
「俺からのプレゼントは最新のゲームだ！ 兄貴が前に欲しいって言ってたやつだぜ！ どうだ？ 嬉しいだろ？」
「あぁ、すげー嬉しい。ありがとな、黒炎」
黒炎は趣味がゲームで、休日はゲーム三昧。つまりニート予備軍。
高校卒業と同時にニートにならないか、今から不安だ。
俺がしっかりとした大人になるように導いてやんねえとな。
「僕からのプレゼントは僕の写真。毎日僕の写真を見て、僕のことをもっと好きになって」
「終夜……お前は相変わらずだな」
終夜の趣味は俺、と言ったほうがわかりやすい。
常に俺のことだけを考え行動することから、俺のストーカーだと黒炎は言う。
確かに常に後ろから俺の行動をチェックしたり、俺が少しでも恋人と話していれば、その間に入って俺に甘えてきたりと度が過ぎるが、それでも、それが終夜が俺に対する愛情表現だと思えば、俺は全然重くないと思っている。
「兄貴。終夜の行動は度が過ぎるって、たまには注意しろよ！」
「僕のは普通。それとも、黒炎。君は僕が冬夜兄さんに近づくからヤキモチ妬いてるの？」
「っ……そんなわけねぇだろ！」
「お前ら、少しは落ち着け」
黒炎はかなり子供っぽいので、終夜の挑発にもすぐにのる。
よく口喧嘩しているが、二人とも高校生ということもあり、殴り合うとか、酷い喧嘩をすることはない。その辺はわきまえているんだろう。
それとも、俺が見てないところでは、殴り合ってたりするんだろうか？
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peromi0111(プロフ) - すごく良かったです！またこういう風なのをたまに作っていただけたら嬉しいです！他の更新も頑張ってください！ (2017年3月15日 19時) (
レス) id: 457e21537c (このIDを非表示/違反報告)
柊黒炎(プロフ) - peromi0111さん» コメントありがとうございます。弱ペダの小説ばかりを書いていて、こちらを更新するのを忘れていました....今から少し載せますね！！ (2017年3月12日 22時) (レス) id: 09ba59755e (このIDを非表示/違反報告)
peromi0111(プロフ) - 更新再開してほしいです！頑張ってください！ (2017年3月12日 22時) (レス) id: 457e21537c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊黒炎 | 作成日時：2017年1月23日 1時
