オトコギライ《桃》

#キライ ページ5

小瀧side




西側にはAちゃんはおらんくて、神ちゃん達と合流するのに東側へ向かう。









なんか、思ったよりもやばいやつ？





Aちゃん様子変やったしなー…。






外とか全然知らん街なのに出てたらもう打つ手ないで？





それか風呂か？



…え、これは合法的に覗いてもええやつ？やっぱ捕まる？











考え事をしながら角を曲がると、視界の端に映る影。























小「っうおっっっ！！」








その影の正体は体育座りして顔伏せとる人間やった。















小「おまっ、Aちゃん……？何やってんこんな所で……。」











まじ怖かった…。



え、てか普通におったし…。でも反応してくれへん…。

















小「……もしかして具合悪いんか？え、神ちゃん呼ぶ？」











ここまできて結局神ちゃん頼りな俺ださいわ〜……。






でもAちゃんは俺よりも神ちゃんに介抱された方がええやんな？



いや頼まれたら喜んでするけど！！！！！

















小「…ほんまに大丈夫？一応反応だけでもしてくれへんと対応の仕様がないねんけど…。」











肩を揺らしても無反応。





体触っても怒らんって相当なんか？




……あ、体触るって変な意味やなくて！！













小「おーい？」













少し力を入れて顔を上げさせると、















小「……！！……どしたん…？」





























Aちゃんの白い肌に涙が伝っとった。









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