オトコギライ《桃》

#キライ ページ13

小瀧side





放課後、補習が行われる教室に向かっとる時、廊下に座ってスマホを弄っとるAちゃんを見つける。








小「Aちゃん♡なにしとんの？？」




『……智くん待っとんの。掃除やっとるから教室は入られへんねん。』











掃除しとっても平気で教室におる奴らはたくさんいるし、

なんならくそほど邪魔な奴らもおる。








でも当たり前、とでも言うように廊下で待っとるAちゃんはやっぱり口は悪くても、
ええ子なんやな、と思った。














小「へー……俺今から補習なんやけどさ、一緒に行かへん？」




『は？行くわけないやろ。てかあのテストで赤点取ったん？』











いやそんなドン引くなや。







赤点なんて青春しとったら付き物やろ。











小「…Aちゃんって見た目勉強できなさそうやけど意外とできるんやな？」










多少の煽りも込めて、思ったことを聞いてみる。





やってこんなイマドキ！！みたいな可愛ええ子が勉強できるなんて思わへんやん！？(偏見)









また怒って突っかかってくるかな、なんて期待しとると、Aちゃんがそっぽを向いて、











『……やって、智くんが勉強できる子の方が好き、って言っとったから……。』
















なんやこの子！？！？！？！？




健気か！！！！！！！！






自分そんな可愛くて許されると思っとんのか！！！！












小「はぁぁぁぁ。ほんまあかんわ。」




『何がやねん。とっとと補習行けや。』














1人寂しく補習を受けに階段を降りる。











若干の遅刻で淳太に怒られたけど、あれはAちゃんが可愛すぎたのが原因やから、

悪いのは俺やなくてAちゃんやな。








……あ、怒られるのは俺でええで？






慣れとるから。



















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アイドル《赤》




新作です。

思いつきで作った読み切り作品となっております。


お時間ありましたら、ぜひ読んでいただけると嬉しいです！



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