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小瀧side







濱ちゃんが放った一言でエレベーターの中は最悪の空気になる。





斎藤さんも橘くんも事情は知っとるはずなんに。



俺らの会話も聞こえてるはずなんに。














何も言わんで唇噛み締めとるから。





なんやそれ。無言の肯定ってやつ?





















そんなんせんでくれよ。
























斎「……着いてこい。」









息苦しい箱ん中から出て、目に入ったんは真っ白な扉。



それも1つやない。





終わりはあるんか、ってぐらい奥へ奥へと続いとる。















まぁ言わへんでも分かるよな。



俺らは所謂病棟、ってとこを歩いとる。





























しばらく歩いて斎藤さんの足が止まる。







1つの個室。







ネームプレートには、














【平山A様】












Aの、名前。



















見たくなかった、大切な人の名前。









中「……んでやねん……!」





重「…くっそ……!!」





藤「…………。」









ほんまに、言葉が出えへんって感じ。







早くも神ちゃんと照史は涙目になっとって、濱ちゃんやって目頭を押さえとる。




























コンコン、と控えめにノックをして、入った病室の真ん中には、



















































たくさんの管に繋がれて、酸素マスクをしとるAの姿。













勿論、目は開いとらん。


























眠っとるAの横に目を移せば、Aがいつも来とるスーツと、仕事用の鞄。














































真っ赤に染まったそれは白い部屋で己の存在を主張しとるかのように目立っとる。





































Aの状態を見たからか、得意やない血を見たからか、はたまた両方か。







理由は分からへんけど、時が止まってもうたみたいな、そんな感覚に陥る。


























あんだけ鍛えとる体に力が入らんくて、床に膝をつく。











真っ白な床には、複数の水滴。











それが水溜まりになってまうのに時間はかからへんかった。

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設定タグ:ジャニーズWEST , 病気 , ジャニーズ   
作品ジャンル:タレント
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しゅあ(プロフ) - 初コメ失礼致します。137話辺りの茶封筒の場面、私はまさか退職届を出してしまったのかとドキドキしました。でもそれは五大ドームの交渉だったんですね。良かったです!虹に歩く時7人が支えたこと、目が覚めた時、感動して涙が出ました。この作品とても面白かったです (8月16日 0時) (レス) @page46 id: d9ff4faa7c (このIDを非表示/違反報告)
みなと - ナイタ、、、、 (2020年11月17日 21時) (レス) id: b966ddbb9b (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - News9864915さん» コメントありがとうございます!WESTさんが歌うシルエット、とても好きなのでそう言っていただけて嬉しいです〜!!WESTさん達のバラード、どれも素敵ですよね! (2019年11月28日 2時) (レス) id: cdd98bad11 (このIDを非表示/違反報告)
News9864915(プロフ) - この小説読んでから、シルエット聴くと泣けます((泣 (2019年11月27日 18時) (レス) id: 7b9d7e55b8 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - ふわふわさん» コメントありがとうございます!このシリーズは私にとっての初めての作品だったので不安が大きかったのですが無事、完結することができました。新作もお楽しみ頂けるよう頑張ります!最後まで本当にありがとうございました! (2019年10月20日 2時) (レス) id: cdd98bad11 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:翡翠 | 作成日時:2019年9月26日 1時

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