第四二話 練習 ページ47
空「うわ、めっちゃ煽るやん…あの人ﾎﾞｿｯ」
『…💦』
流石のその子でもカチンときたのか…
その子が無言で体育館に入っていった。
空「私達は退散しよっか…」
『うん…ﾎﾞｿｯ』
黒尾「あ、そこの女子お二人さん？君たちも入りなよ」
空「『え？』」
(まさか、バレてた…)
木兎「あれ？夢羽じゃん！！」
空「え？夢羽知り合いなの？」
黒尾「お？知ってんのか木兎？」
木兎「あぁ、都と千紗兎の後輩だぜ！！」
黒尾「そうか、都と千紗兎の。なら、丁度いい。」
と言って、私達の背中を押して、体育館に入れた。
✿
赤葦「すみません。むりやり、自主練に付き合ってもらっちゃって.....」
『いえ、私達も彼処に居たのが悪いんですから…』
黒尾「へぇ、空ちゃんと夢羽ちゃんと言うのか。俺は黒尾鉄朗。よろしくな」
空「よろしく。」
『よろしくお願いします？』
黒尾「何故に疑問形なんだ夢羽ちゃん」
『さぁ？』
黒尾「さぁって…」
✿
木兎「もう一本！」
始まった練習は、赤葦先輩がトスを上げて、木兎先輩がそれを打つ。
黒尾さんとリエーフくんは隣のコートで鬼のようなレシーブ練をしている。
(リエーフ君の顔面にボール当たった…)
木兎「っしゃぁ！」
連続で何本もスパイクが決まり、喜ぶ木兎先輩。
月島「はぁ…」
そんな木兎先輩とは反対に、月島くんは膝に手を付きながら息切れをしていた。
赤葦「１枚ブロックに勝っただけッスよ」
木兎「うっせーな！」
『でも、凄かったですよ…！』
木兎「夢羽！！✨」
そんなことを思ってると、黒尾さんがやってきて月島くんの隣に立った。
黒尾「じゃあ２枚でどーだ？」
木兎「２枚ブロック上等ォ！」
そのころリエーフくんはボールの散らばってる床に倒れていた。
『大丈夫？リエーフ君』
空「大変だね…」
灰羽「…大丈夫じゃない…ッス…」
『あはは、はい。水分補給は大事だよ？』
私はリエーフ君にドリンクを渡した。
灰羽「ありがとう…」
リエーフ君は私からドリンクを受け取り飲んだ。
そんなリエーフくんの首にタオルをかけ、目線を月島くん達の元へ戻す。
黒尾「ウェーイ」
木兎「くっそ！」
黒尾さんは木兎先輩のスパイクをシャットアウトした。
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作者名：メープルclover x他1人 | 作成日時：2023年1月7日 20時
