番外編 ページ30
久しぶりの非番の日、好きなうどん屋で飯を食べようと、足を運んだ。
「あっ!Aちゃんだわ!おーい!!」
店に入ると、何やら見慣れた奴がいた。
「こっちにきて一緒に食べましょー!」
そう言って両手を大きく振って「Aちゃーん!」と叫ぶ娘。
最近柱になった奴。
名前は、確か______甘露寺蜜璃だ。
『耳障りだ。今すぐ大声を出すのをやめろ。』
我がそう言うと、甘露寺はとてもショックを受けていた。
「あっ……ごめんなさい。」
『まあよい。お前の謝罪に免じて、相席をしてやろう。』
「えーー!?本当に?とっても嬉しいわ!」
そう言ってぱーっと笑顔になる甘露寺。
扱いやすい奴だ。
「お前、よく食べるな。』
そう、甘露寺はもう十杯以上ものうどんを平らげていたのだ。
しかも、汁まで全て飲んでいる。
「あっ……昨日任務があってね、沢山動いたからお腹少しお腹すいちゃって。」
そう言って赤面していた。
「と、というか!私の名前はお前じゃなくて甘露寺蜜璃。
蜜璃って呼んで!私Aちゃんと仲良くなりたいわ!」
そう言って手を握ってきた、甘____蜜璃。
距離の詰め方が、明らかにおかしい。
『___________み、みつり。』
そういうと、蜜璃は今まで見たことのないほど笑顔になった。
「きゃー!ちょっとお顔が赤くなってて、とっても可愛いわAちゃん!
もう一回!もう一回言って!」
すると、鼻息がかかる距離まで近づいてきた蜜璃。
『馬鹿。少し離れろ。』
肩を押して、蜜璃と距離を置いた。
「ご、ごめんなさい。私また、変なことしちゃった…」
そう言って、蜜璃はもじもじしていた。
それから、話を交えながらうどんを食べた。
まあ殆ど、蜜璃が一方的に喋ってきただけだが。
『我は食べ終わったから帰る。』
「えっ!?まだAちゃん一杯しか食べてないじゃない!少なすぎるわ!もっと沢山食べないと…」
はあ、どいつもこいつもお人よしだ。
『暇があったら共に甘味処に行ってやろう。また、生きて会えたらいいな。
________蜜璃。』
夢主のイメ画を描いてみたので、もしよかったらご覧ください。
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作者名:kogyu788 | 作成日時:2023年5月3日 16時