43話 ページ45
安室さんと一緒に屋上へと続く階段を登っていると、なにやら下の階からドタバタと物音が。
これは心霊なんかじゃなくて中森警部かな。
キッドが現れたのかなー?
…………
……すごっい緊張する!!
だってキャラクターとはいえ好きな人が隣に居るんだよ!!
緊張しないはずが無い!
気付かれないようにちらちらと安室さんを見ていたら、バチッと目が合った。
数秒間の沈黙。
その後何も言わずに目線を前に戻す安室さん。
え、何!
なんか言ってくださいよ!
なんか今日の安室さん、安室さんらしくない……
もしかして降谷さんモード?
気になってもう一度安室さんの顔を見ると、ほんのりと顔が紅い。
もしかして、私を好きになっちゃった系??
……自意識過剰か。
でも、もし本当にそうだったら嬉しいな、なんて考えてしまう私は本当に馬鹿。
────そんなはずないのに。
……安室さんの仕草ひとつで、感情がこんなにも高ぶってしまった。
なぜか涙が出そうになったけれど、ギリギリで堪えて無事階段を登り切った。
目の前の大きな扉を思い切り開けると、頬を掠めるひんやりとした夜風。
涼しい……
屋上には、先客がいた。
満月をバックに立ち、扉を開けて入ってきた私たちを見据えていた。
「…こんばんは、お嬢さん………と探偵さん」
安室さんをついでのような形で言う怪盗キッド。
こら!!
安室さんはついでしゃないぞ!
どちらかというと私がついでだぞ!
201人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
華美 - 神杏さん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2019年4月14日 10時) (レス) id: 06514a18af (このIDを非表示/違反報告)
神杏(プロフ) - めっちゃおもろいです!更新まってます! (2019年4月14日 10時) (レス) id: 4cd5a25095 (このIDを非表示/違反報告)
華美 - 読者さん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします!! (2019年4月9日 16時) (レス) id: 06514a18af (このIDを非表示/違反報告)
読者 - めっちゃおもしろいです!!更新待ってます^ - ^ (2019年4月9日 14時) (レス) id: 55ea5dd3ab (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:華美 | 作成日時:2019年4月4日 20時