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「あの、白雪さん、どうしてこんなところにいるのか、聞いても良いですか？」
沢山の話をして、随分と時間が経った頃、私はなんとなく聞いてみた。
月は、ずいぶんと高くへ登っていた。
白雪さんは、少し暗い顔をしてポツリと言った。
「……愛しいものに会いに行けぬのだ。」
「好きな人に……ですか？」
「会いに行こうと思うと、乳母が私を眠らせるのだ。」
悲し気な色を持つ言葉に、私の胸がずきりと痛む。
「それは、とっても悲しいですね」
体育座りにした膝をグッと引き寄せた。
「好きな人がいるのに、その人に会えない。その人と、結ばれることが出来ない……」
「お前にも、想い人がいるのか？」
私の様子を見てか、白雪さんが、そう聞いて来た。
私は、ゆっくりとうなずいた。
「……はい。でも、きっと私は結ばれない」
「そうか……。」
白雪さんが、私の頭をなでてくれた。
「今日はもう遅い。そろそろお帰り」
白雪さんの優しい言葉と手に頷いた。
「はい」
白雪さんは、静かに池の中に帰って行った。
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あき(プロフ) - スズシロさん» ご指摘、ありがとうございます。修正いたしました。そう言っただけて嬉しいです(^^)ありがとうございます！ (2020年1月16日 22時) (
レス) id: 9c8110894d (このIDを非表示/違反報告)
スズシロ - ページ8の夢主の台詞に誤字が…！素敵な作品でのめり込んでしまいます。白雪さんとの会話が大好きです。 (2020年1月14日 20時) (レス) id: 2278f8332d (このIDを非表示/違反報告)
ブラッディ・ドリーマー(プロフ) - 蛍さん» ありがとうございます！！頑張ります！ (2019年2月7日 17時) (レス) id: 75edeed284 (このIDを非表示/違反報告)
蛍 - 凄く泣ける!!感動しました!!これからも頑張ってください!! (2019年1月31日 21時) (レス) id: 9dca3fdc31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あき | 作者ホームページ：
作成日時：2018年9月2日 0時
