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想いの輪舞曲 ページ28

ルパンは倒れている不二子を抱き起こす。
「不二子?大丈夫か?」
「ん,,,ルパン,,,。」
ルパンが乳をツンツンした。
「何すんのよっ!!」
ばっちーん!
ものすごい音が響いた。
「あーぁ。途中まで点数高かったのに,,,。」
「ありゃ悪い癖だな。」
「鍛練が足りん。」
「それ、鍛練関係あるの?」
ルパンの顔には見事な手の跡がついた。
「はぇー、痛ったそう。」
ルパンの頬を突っついている。
「痛っ!!」
その背中を見つめながら次元は五右衛門に話しかける。
「おい、五右衛門。」
「なんでござるか。」
「この間、あいつの部屋で何してた?」
「拙者が守ろうと約束した。」
「どうだった?」
「困った顔して少し笑って大丈夫って言われたでござる。」
「また中途半端な,,,。」
「日本人の悪い部分でござるな。」
「俺もフラれるかねぇ?」
吸っていた煙草の煙を吐き出した。
「ねぇ!ちょっと付き合ってよ!」
不二子を連れて行く。
「仲良いんだか悪いんだか?」
不思議そうに見送るルパン。

遺跡の二階、オブジェのあった部屋に行く。
「なぁに?私感傷に浸る趣味はないんだけど?」
長めの棒で上を突っつく。
隠し階段が降りてくる。
ぼろぼろだが自分は登れるだろう自信があった。
「重いー!」
降りてきた時には小さな袋を持っていた。
「なぁに?」
「なんだろーね!」
嬉しそうに笑う。
開けると当時の硬貨、宝石、金塊が入っている。
「お宝は山分けよ?」
不二子が言うとAが答える。
「勿論!」
二人で顔を見合わせて笑っている。
「「二人でね!!」」
お宝を分けながらこの先を心配する不二子。
「あんたこの先どーするの?」
「一人で生きるしか無いかな。いつ戻れるかわかんないし。」
「じゃあ五右衛門でも次元でもたらしこんどけばいいじゃない。」
「そういう訳にはいかないよ。いつかいなくなっちゃうかもしれない相手なんて。」
「真面目なのねぇ。」
「不二子こそルパンと結婚したら教えてね!」
「やっ!するわけないでしょ!」
「するよぉ!二人とも愛してるでしょ?見てればわかるよ!」
「あんた明るくなったわね。」
不二子が笑う。
「だって、あの子が笑ったの。だから私も笑わなきゃ。」

閉じられた隠し通路を見つめながら花を置く。
「さよなら!」
二人は階段を降りて行った。

その女は何を見つめたか→←戦士のレクイエム



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ユン(プロフ) - 黒い羊さん» いえいえ!応援しています! (2019年11月12日 6時) (レス) id: ca6f64574e (このIDを非表示/違反報告)
黒い羊(プロフ) - ユンさん» ありがとうございます!他の方からの意見は参考になるのでありがたいです!次の作品に生かしてみます! (2019年11月12日 0時) (レス) id: e982612239 (このIDを非表示/違反報告)
ユン(プロフ) - 作品を拝見させていただきました!!!ストーリー性が素敵で面白い作品だと思います!ちょっと厳しめに感じたことをいうと○○がーだった。という表現などを例えば彼女の顔にはまばゆいばかりの笑顔が溢れていた、だとかうまく表現を工夫したらいいのではと! (2019年11月11日 23時) (レス) id: ca6f64574e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒い羊 | 作成日時:2019年9月6日 8時

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